情動の理解
こんばんわ!
大阪本町でパーソナルジムを経営する
中卒起業家の宇保です。
早速ですが、情動という言葉を聞いたことありますか?
情動というものを理解すること
これは疼痛へアプローチするためにも
健康にアプローチする上でも
抑えておくべきポイントだと思います。
まずそもそもで情動を理解できてるか?
紛らわしい気分との棲み分けを理解できてるか?
というところを抑えていきましょう。
情動と気分
情動への理解は、上記にも記したように
疼痛の理解において非常に大切です。
例えば、患者は自分の感じる痛みの原因が分からないと、痛みそのものより"原因不明"ということにストレスや不安を抱き、そのネガティブな情動がさらに痛みを促進しているケースは多くあります。
うつ病の方が、病院で鬱と診断されて
鬱になるのと同じ現象です。
病態についてに分かりやすく丁寧に説明し理解してもらうことは、それ自体が痛みの軽減に繋がる可能性もあるということです。
だからこそ、カウンセリングスキルは
非常に大切になります。
そして、運動指導者が抑えておきたいのは
慢性痛患者は実際に痛い動きをしなくても、
その動きを"見ただけ"で体性感覚野,島皮質,眼窩前頭前野など、痛みの感覚,情動に関連する脳領域が過度な活動を起こし、これによりさらに痛みが増悪する可能性があります。このような場合、運動を行う際、イメージするような動作を利用したアプローチは慎重に"かつ段階的なアプローチが必要となります。
そもそも痛みの定義においても
『実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに類似した、感覚かつ情動の不快な体験』という風に記されるように、痛みは組織損傷がなくとも感じることがあります。
だからこそ、我々は多角的な視点を
持つことが重要となる訳です。
また、エビデンスが完全に出てる訳ではないですが『単価』と痛みの介入には相関があるのではないか?っというのも近年注目を集めています。
というのも、『単価』を高くとる場合、つまり支払い能力の高い顧客は情動粒度も高い傾向にあるので、自分の今の状態を理解する能力が高く結果が繋がりやすい傾向があるのではと考えています。
この辺は調査の余地があるとして
今日あと一つ押さえて欲しいのが
情動流動という概念です。
Lisa Feldman Barrettさんという人が創った概念の
『情動粒度(emotional granularity)』
簡単にいうと、物事(感情など)を
細分化する能力といった感じです。
たとえば、なんでもかんでも
「ヤバい」って言う人いませんか?
美味しいものを食べても、綺麗な景色を見ても、感動する映画を見ても「ヤバい!!!」みたいな。これは情動粒度(感情を細かくわける能力)が低いといえます。
俗に言う語彙力がないってやつですね、
たいして、「美味しいもの食べて“嬉しい(楽しい、喜ばしいなど)”」「綺麗な景色を見て“感動した(感激した、興奮したなど)”」といった感じで、細かくわけることができる人は情動粒度が高いと言えます。
こうしたことも痛みの介入には非常に相関があり
面白い分野なので是非触れてみてください
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