サランヘヨの涙
私には韓国人のパートナーがいる。
彼はものすごく正直者で、情熱的でありながら、マメな一面がある。
そんな、彼と
先日、ルーツを辿る韓国旅をした。
ご両親に会い食事会後、
心が温かくなった。
簡単な韓国語しか話せない私に美味しい食事を作って下さった。
カムサハムニダの連続。
彼の子供時代の写真を見る中で、
育つ過程の、ご両親から頂いた愛情の大きさに
心動かされた。
翌日、彼とソルビンを食べながら私は涙した。
何故か泣きながら、
これからもずっと一緒にいて欲しい。と伝えた。
別れ話があったわけではないのに。
涙の理由は、この先ずっと日本に居ることは
今の段階では決まっていないから。
ソルビンのお店で涙しているのは私だけだった。
旅行で涙するとは、思いがけないことだった。
この涙は何だろうか。
日本とは、地理的に近く
似ている部分もあるが、異なる文化もあるはず。
私たちが日本で会うまでに、
どのような物語があったのだろうか。
さらに深く知りたくなった。
きっと辛いこと、寂しいこともあったと思う。
普段あまり見ない韓国語を話す
彼を見ながら
愛おしさが膨らんだ。
サランヘヨ。