野村ノート
こんにちは。なかむらともやです。
とうとう都内の学生にもコロナ感染者が出て他人事ではなくなってきました。
今日から新しい本について紹介していきます。
「野村ノート」。
現ニューヨークヤンキースの田中将大投手など、数々の名選手を育てた野村克也監督が書いた本です。
私が信頼する後輩に勧められて読んでみました。
今日は野村監督について紹介したいと思います。
野村監督は選手時代、戦後初の三冠王を獲りました。
三冠王とはプロ野球選手を1年間のシーズンで、打率、打点、ホームラン数の全てにおいて1位を獲るという素晴らしい成績のことなのです。
現在に至るまで、この三冠王を獲った選手は数えるほどしかいません。
野村監督は監督としてだけでなく選手としてもすごい方だったのです。
だからこそ、今年2月11日に野村監督の訃報を聞いたときはすごく残念でした。
野村監督の凄いところは1990年、当時最弱だったヤクルトを何と3度も日本一に導いた点です。
これは凄いです。
そのヤクルト時代に、現在コメンテーターなどで活躍されている日本球界最高峰キャッチャーの古田敦也さんを育てました。
そして2009年から楽天の監督となりマー君こと田中将大選手を育てました。
「まーくん神の子不思議な子」
という言葉は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
今回紹介する野村ノートはそんな野村監督の考え方がつまった本となっています。
野球における理論はもちろんのこと、指導者としての「人となり」の部分も書かれており面白かったです。
今回は最初の部分を書きます。
野村監督は本の始めで、監督として心掛けていた5つの原則について書いていました。
①「人生」と「仕事」は常に連動しているという意識
これは仕事を通じて人間形成や人格形成がなされていくという意味です。
②他人の評価こそが正しい
これに関して監督は、人間が生きる理由について言っています。人には誰しも価値観と存在感が存在しているのです。それらは自分で決められるものではなく人に評価してもらうことで、初めて認識できると野村監督は言っています。
③「目」、「頭」、「感性」を養う
これを野村監督は野球で例えていました。「目」は目のつけどころ、「頭」は考えること、工夫すること、「感性」は感じる力をつける上で、向上心やハングリー精神を大切にすること、これらを重要視していると書いていました。
④野球における「コツ」、「ツボ」、「注意点」を重要視する
「コツ」とは野球における投げる、打つ、守る、走る時のコツです。「ツボ」とは相手チームの得意な形、相手バッテリーの配球などを分析することです。「注意点」とは意識付けのことです。
野球だけに限らず全てのスポーツに言えることですが、調子がいい時って無意識でもハイパフォーマンスができます。しかし、その状態は長続きしません。また調子が悪くなった時にいかに"意識付け"できるかが重要です。
⑤無形の力をつける
これは形にない力、例えば情報収集と活用、観察力、分析力、判断力、決断力などです。これらはうまくなるための技術練習だけでは養えません。日頃の行動から培われていくものです。しかしこれが試合の大事な場面で必要だと野村監督は言っています。
これらが野村監督が心がけていた5つの原則です。
しかし前提として監督は「当たり前のことを当たり前にやった上で」と付け加えていました。
今書いてきたことは野球じゃないスポーツや日常生活でも必要な要素です。
このように野村ノートは野球以外のジャンルにも当てはまるようなことを私たちに教えてくれています。
次回から本編に入っていきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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