ミライの授業③(ナイチンゲール)

こんにちは。なかむらともやです。

今日はミライの授業の5つの法則のうち、1つ目の法則である、

・世界を変える旅は「違和感」から始まる

についてある偉人の人生を紹介しながら書いていきたいと思います。

みなさんはフローレンス・ナイチンゲールを知っていますか?

一度は聞いたことがあると思います。

私も含めて大体の人のイメージは看護師ではないでしょうか。

彼女をただ戦場の兵士達を優しく看護した女性のイメージが強いと思います。

しかし彼女は看護師として、戦場において「思い込み」にとらわれることなく、観察と実験を繰り返し、「事実としての正しさ」を見極め、大きな「課題発見」をし、道を切り開いた女性です。

彼女が暴いた事実とは「戦争の真実」です。

戦争の真実、それは戦死者の真実です。

戦死と聞くと、銃撃や爆撃を受けて外傷により死んでしまうことをイメージする人が多いのではないでしょうか?

おそらく当時の政府もそう思ったでしょう。

ナイチンゲールは違いました。彼女は戦場における戦死者は戦闘によってではなく、劣悪な環境で感染症によって亡くなっているのだということをデータで証明しました。

ナイチンゲールが看護師として見たもの。それは床、壁が腐り果て、至る所に害虫が這い回る、不衛生な病院でした。換気すらせずに常に病院内には異臭が立ち込めていたそうです。

さらに医療器具や薬品はもちろんのこと、ベッドや燃料、石鹸なども足りず、スプーンやフォークなどの日用品まで不足している、とても病院とは言えない惨状だったそうです。

考えてみれば激戦地に薬品などを送るために人を使うのはリスクもありますし、当然と言えば当然かもしれません。

この感染症の被害を物語るデータがあります。

1855年1月の場合、感染症による死者が2761人、負傷による死者が83人、その他の死者が324人と負傷による者の30倍もの兵士が感染症によって亡くなっているのです。

ナイチンゲールはこのことを王室直轄の委員会に、「コウモリの翼」と呼ばれる統計表を用いて1000ページの報告者を提出します。

どんな権力者でも逆らうことのできない究極の客観的データを突きつけたのです。

その結果、戦場や市民生活における衛生管理の重要性が知れ渡り、看護師という仕事が再評価されました。

この衛生管理の考えは現在でも重要視されていますよね。

ナイチンゲールはそのことに数学や統計学を使って気づき、形にして未来を創った女性なのです。

こう聞くと彼女のイメージが変わりますよね。

ナイチンゲールの功績は、形としてはアメリカ統計学会の名誉会員として残されています。

これからもわかるように、ナイチンゲールは看護師としてだけでなく、統計学者としても世界的に評価されていたのです。

瀧本先生はナイチンゲールを通して「小さな違和感」を掘り下げることの大切さを教えてくれています。

常識を疑い、ウソを見破れたものにしか新たな発見を探せる権利をくれないと言っています。

次回もこの違和感から課題発見をした偉人をもう1人紹介したいと思います。

読んでいただきありがとうございました。


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