野村ノート(のびのび野球)
こんにちは。なかむらともやです。
森会長が東京オリンピックの開催延期をとうとう選択肢の一つとしました。
東京オリンピック、どうなってしまうのでしょうか...
今回は野村ノートの3回目ということで、書いていきたいと思います。
野村監督は本の中で現代特有の「のびのび野球」について言及しています。
のびのび野球とは、選手を叱らない、怒らないで、選手をおだて、褒めることで気持ちよくプレーさせる指導方法です。
前にこのnoteで書いた「人を動かす」という本でもまず人を褒めることが大事だと書かれておりそのことを紹介しました。
私自身も中学、高校、大学と陸上競技をしてきて、やっぱり試合や練習で顧問の先生に褒められるとすごく嬉しかったです。
褒められるともっとやってやるぞ!というモツベーションにもつながり、私個人的にはこの褒めて伸ばす指導というのは大事だと思っています。
しかし野村監督はそうして育てたチームは良い結果が何年も続くわけではないと言っています。
野球を例で挙げてみます。
選手なんておだてておけば勝手にモチベーションを持って取り組んでくれるだろうと思っている監督は、野球のレギュラーという考え方を完全に放棄していることになると言っています。
どういうことかというと、70人の野球チームだった場合試合に出れるのはたった9人です。
褒めてるだけでは正しく選手の評価をすることができず、選ばれなかった選手は必ず愚痴をこぼします。
選手を正しく評価し、納得してもらうには時には選手と厳しく接する必要があるということです。
しかしこの厳しさには感情が含まれてはいけません。
この感情が入ってしまう指導というのは公平な判断の妨げとなります。
それが顕著に現れているのが体罰です。
体罰は厳しい指導でもなんでもなくて、ただの監督の感情による自己満です。赤ちゃんが泣いているのと同じです。
考えることを監督がやめてしまっているので、指導放棄と言っても過言ではないと思います。
そして、やりがちなのは、監督がお気に入りの選手を作ること。
大体強い選手がそうなるのですが、本人の頑張りで強くなっているのにまるで自分が育てたように大切にして、決して傷つけないようにするのです。
私はのびのび野球のような指導法は大事だと思っていますが、このような育て方は監督の大切にし過ぎようとする感情が入っているので、あまりよくないと思っています。
野村監督も言っていますが、あくまで監督は心がしっかりした人づくりをすることが第一です。
監督に必要な能力は選手が自分で強くなる方法を気づけるように指導していくことです。
このことを野村監督は本で強く訴えていました。
色々考えさせられました。
読んでいただきありがとうございました。