最大ルールにおける各陣営の最適化戦略について考える。
先日、次回の最大トーナメントに出るくどう丸さんが最大ルールの4-1〜7-4を基にデータを集計したものが流れてきて、「なるほど、これは面白いな」と思ったので、ここに書いている事を基に最大ルールにおける有効な戦略を考えていきたいと思う。(書いていく途中で書いている事が二転三転する可能性はありますが、ご了承ください。)
総括的な話
最大ルールは個人的には「狼が頑張ってやっと4割程度勝てるゲーム」だと思っていた。(ちなみにこれは某最大レギュラーも認めている話である)上記のデータでは狼の勝率が44%と出ているが、2戦目は若干人外有利のレギュレーションに変わることが多いので、データとしては妥当な印象がある。
次に「村が最終日を迎えた時に狼の勝率が最も高くなる」という部分について見ていくのだが、これは実は当たり前の話で、そもそも最大ルールはどう足掻いても4日目以降にしか狼の勝ち盤面はやってこない。4日目、ないし、5日目なら、より精査を間違えている可能性が高い村人が残っている可能性が高い5日目の方が勝率は高くなる。
次に言及すべきは「最大ルールは身内切りが有効に働く」という部分である。これは11人2狼1狂レギュをやりまくっている人なら、いつか気づく話である。これは「狼が勝てるのは早くても4日目なのだから、いっそ身内切りをして最終日まで狼が保存される形を目指そう」という思考であると思われる。どうせ狼が勝つには最終日に行く可能性が高いんだから、自分から繋がるラインがない事を人間要素として最終日を迎えた方が合理的だよねという考え。これは論としては成り立つ考えである。
その後の大切な事は〜、のところは、上手なプレイヤーなら無意識的に考えている形である。例えば、
〜は白いから白結果を出して噛まれても違和感がないようにしよう。
とか、
〜の黒は村に信じてもらえそうだから1番いいタイミングで打とう。
とかそういう考え方。こういうのはいっぱいある。(これは噛みでも適応される)
強いて言えば人狼ゲームはこういう引き出しを多く持っており、説得力を持ってそれをうまく使い分けられる人が上手なのかもしれない。
(余談だが、まいまいとの2狼の時に占い騙りで2日目にばたこ白を出したのは、
①ばたこさんの発言力が2白になる事で強くなり、ばたこのサカタ、まいまい2狼がない理論が村に浸透しやすくなる。→それによってLW位置のまいまいさんが逃げ切りやすい形を作る。
②ばたこさんをそのまま噛み位置に持っていける。
の2点から出した偽予言としての白結果であり、後はこれに説得力のある占い理由を付加していったという感じ。偽物が出した結果への考察ってみんなやらないけど結構大事だと思うし、上手い騙りほど、味方に分かりやすいパスを出すように心がけているイメージがある。)
以上が総論的な話。
各論的な話
村人
これは口で言うのは簡単なのだが、結局は「自分が白くなる事」に尽き、その中で+αを出せればベストだよねという気はする。これに関しては僕もわからないので誰か教えてください🙇♂️。
占い師
2CO時
これは高田健志がよくやるのだが、基本的に対抗の白先占いが最善手であると考える。これは確定白はやはり村の拠り所になりやすく、村の拠り所を作ったと言う点で印象値が下がりにくいのである。(裏表がやるのが人狼ゲームなので、裏が見えにくい事をやると必然的に真要素になり易い)
また、対抗の白が真占いの自分に刺さっている時は「この人はグレーの人狼を囲う気がない。よって対抗は自分を噛みたい狼なのではないか」という思考から、対抗占い師と繋がりそうな人狼位置を占うと良いことが多い(あくまで一般論だが)。
結局は、真占い師は
「村の中で唯一真実を伝えやすい役職」
であるわけだから、村に背かないことをやりながら自分の色を出せばいいよねって感じ。自分の色を出しにくい、ないし、どこ占ったら良いか分からないなど、思考に迷いがあるなら上記の理論はある程度一般性を持って使える進行論だとは思う。
1CO時
積極的に白結果を引きに行くのが強いです。なんなら「1番人間っぽい人が人狼だったら嫌だったので占いました」でも占い師が1人で確定してるから、占い理由が偽要素にはならないので、極論それでいいのである。最大ルールは1人で確定した占い師は、白結果を引くと盤面がめちゃくちゃ詰まるのでオススメ。寧ろ変に怪しいところを占って白結果だと「狂人占ったかも」って思ってしまうだけなのでオススメはできない。1確占い師はどうせ一日しか占えないので思う存分に結果の暴力を行いましょう。笑
霊媒師
色結果が見えるだけの村人だと思えば良いと思います。普通に村人として推理しましょう。強いて言えば偽物から黒結果を告げられることはないし、疑われることもないので、1縄分ぐらいは強い誘導を躊躇わずにして良い役職だと思います。
騎士
初日の護衛先→個人的には誰を護衛しても良いと思います。強いて言えば「この役職者について行きたい‼︎」と思える役職者を護衛すると良いと思います。二日目以降も色々と理論は作ればなくもないですが、書き出すと長いので割愛。
狂人
筆者が最も好きな役職で、拘りもある役職。ここからは個人的な意見なのだが、いわゆる上手なプレイヤーでも全然できないんだなぁと思う事がある。それは、
「狼がやって欲しいと思う事をやろうとする」
事である。狂人は積極的に盤面を動かす必要がない役職であり、狼が「占い騙りをやって信用勝負で勝って欲しい」と思えば占い師をやれば良いし、「潜伏して白結果をもらってガンガン人間と思う人を吊って欲しい」と感じればそうすればいいのである。狼のご機嫌取りをやるのが目的であり、村の中で必要以上に自ら輝く必要はないのである。来るべきタイミングで一刺し加えれば十分。二刺し目以降はその後の話である。
(これはまたまた余談なのですが、僕は「ゲームを支配したろ」みたいな狂人が出てる時の占い師真狂盤面では結果に問わず絶対に狂人を噛みます。ぶっちゃけると、引きどころを知らない狂人は噛まれるのが役目くらいに思ってるし、そんな面倒な狂人を噛んで真占いの信用が落ちるのは、一石三鳥なので)
よって大雑把にはなるのですが、狂人のやるべきこととしては、
「大前提に狼っぽい人のご機嫌を伺う。その中で自分が1人の人間を処刑する為に何をするのかを考えて行動する。(補足すると所詮は白人外なので人狼よりも早めに死んで良いので、積極的に狂人を楽しもう)」
というのが一般論。(まぁこんなの考えるのはめんどくさいと思ったら、占い師を騙って狼っぽい所に初日白を出して、2日目に対抗の白先に「確定白を作ろうと思って占ったけど黒でした」が1番楽だし、一人の人間を墓場に連れて行くだけなら省エネなのだが。)
人狼
人狼ゲームという位だから、このゲームの花形役職である。
人狼という役職は何にでもなれる(占い師としても振る舞えれば、霊能でも騎士でも村人でも振る舞えるし、なんなら狂人としても振る舞える)ので、上記の役職のポイントを抑えながら、その裏を搔くことをやるのがいい(それが難しいのだろうが)。人狼は盤面を動かせる役職なので、自由に盤面を作ってみて経験値を積むのが1番上手くなると思う。こればかりは場数が必要。
強いて述べるとすれば、僕が意識していることは
「間違えてくれそうな村人を最低2人、ないし欲張れる時は3人以上作る」
というのはある。これは、役職を騙ろうと役職を騙らないでいようと原理原則は同じ。結局、人狼ゲームは最終日に「自分(人狼)+間違えそうな村陣営1人(占い師は流石に無理だが霊媒師や騎士なら全然OK)+村1人」なら狼が勝てる構図。間違えそうな村陣営を2人以上作っておくと自在に盤面を作りやすいので、間違えそうな村人は大事にしよう。
逆に言えば、
「間違えずに村を正しい方向に持って行きそうな人」
は役職者だろうと役職者じゃなかろうと脅威なだけなので、さっさと噛んで退場してもらうのがよい。村を正しい方に持っていかれたら、それだけで間違えた村人を作ろうとしてきた今までの努力が水の泡になるからである。(先月のパクヌキ回の初日パク君噛みとか、まいまい回の初日ぶるーさん噛みとかはこれに当たる。ぶっちゃけ彼らの方が役職者より脅威だったから噛んだという、ただそれだけの道理である。)
(最後の余談だが村人とか人狼の思考として、個人的にはいがこさんのyoutube動画の「暗殺教室人狼」がオススメである。多役職レギュなのでめちゃくちゃ難しいが、暗殺教室が好きなら楽しめるし、見れば見るほど味のある作品だと思う。僕は各回10回以上は見た(好きな回は30回は見た)と思う。ただ、とにかく難しいので、最初は流し見でいいと思うし、今見ても新しい発見があるので面白いと思う。)
以上こんな感じだろうか。
感想や意見などがありましたら是非教えてください。あくまで自分の一意見としての人狼ゲーム論を語ってみたのですが、何か気づきを得られたら幸いです。
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