卒業


24歳にしてやっと大学を卒業することになりました。そんな自分のことを振り返ってみたいなと思います。

ちょっと遡って20歳くらいの話からします。
20歳くらいの自分は全く自分に納得できていませんでした。

自分に期待しては、現実や目標の壁の高さに打ちひしがれ、ずっと苦しかったんです。

ちっちゃい頃から、「自分は医学部に入ってレベルの高い環境で将来は医療研究者になりたい」ってずっと思ってて、でも、現役時、一浪時と全然目標には届きそうになくて、進学した大学も周囲からみたら凄いじゃんって言われても、自分はもっとできるって思いが止められずに、中途退学。全ての退路を断ってずっと勉強してました。

二浪目は今考えるとびっくりするぐらい勉強してました。1番少ない日でも12時間は勉強してました。そしたら一浪時の最後の方に感じていた自分の限界って何だったんだってぐらい成績が伸びて。
全国模試で全国1桁取ったり、志望校の全国模試もA判定を連発できるようになってて、これで落ちたらもう無理ってぐらい自分を追いつめてました。

でも、落ちちゃったんです。苦手意識があったセンター試験で10点ぐらいビハインドを負って、でも全然いけるって思ったら、一番自信があった数学で大コケしちゃって。

開示点数を今でも覚えてるんですけど、英語が148/200,物理が90/100,化学が78/100、数学は聞かないでください😇

私大の医学部もテストだけの一次試験は全部合格したのに、面接メインの2次試験で全滅。性格どうこうっていうより、「大学辞めた」って現実だけを毎回クローズアップされてるようで毎回面接が苦しかった。後期も受けましたがメンタルは折れてました。

で、今の大学に入学したんです。正直、火に炙られてる思いで生きてました。2年間も僕は何をしてたんだろうって思って。でも、僕にはもう一度頑張る事も、追い詰めまくった二浪目の自分と同じ努力が出来る気もしなくなってました。だから、半ば投げやりに今の大学に進学したんです。

半ば投げやりに入りましたが、大学は本当に楽しかったです。人より2年遅れて入学したのに、本当に友人に恵まれたなと思って。

大学で、趣味の将棋を頑張ろうって思って。そしたら、将棋を通じて、色んな出会いがありました。優秀な友人はいつだって僕に刺激を与えてくれて、投げやりになっている自分を高めてくれました。
大学で将棋をやるっていうのは、僕には正直苦しい事も多かったけど、受験の時の方が誰も周りにいなくて苦しかった。というか、20歳の僕は誰かが周りにいる事に気づけてなかったと今なら思います。

後は、大学の授業が面白かったんです。座学で意味不明な話を延々と聞かされるような授業は、ぶっちゃけ僕も辟易してましたし、ずっとスマホ見てた事も多かったんですけど、議題を持ち寄って討論したりとか、全然知らなかった最先端の技術のお話とかは、20歳までの自分が偏狭な視野で生きていた事を痛感させられて、それでいて刺激的でした。
そういう授業が週2ぐらいであったから、コロナ禍も何とか耐えられました。笑

後は、大学に入ってルーティン化した事が一つありました。それが毎日10kmぐらい散歩(ランニング)すること。

これはコロナ禍に入ってから生活習慣を改善するために始めたのですが、「毎日絶対これをやる」って決めることで、生活の中で一定のリズムを生み出す事ができました。因みに今でも続いてます。

因みに、ランニングを続けた結果、大学入学時100kgぐらいあった体重が一年つづけたくらいで60kgぐらいまで落ちて、最初は体重を落とそうとかそういう目的はなかったんですけど、その面でも効果がありましたね。笑

歩いてる時は音楽を聴きながら、ずっと考え事をするんです。将棋でも、趣味でやってる人狼ゲームでも、社会情勢や世相的なものでも何でもいいから、何かテーマを決める。
それをずっと歩いてる時に自分の世界で考え続けると、僕はびっくりするほど考えていることに没入できるんです。2年半で台風の日以外は年末年始も含めて毎日やってました。

そうやって培った思考能力は、自分が見えてなかったものを色々気づかしてくれて、その度に視野が少しだけ広がった気がして、そんな日々を繰り返していたら、いつしか、僕の長所といえば視野の広さと思考能力って、自分で言ってもいいくらいの武器になってました。それは、ただ、与えられた勉強ができるというぐらいしか特徴がなかった20歳までの自分では考えられない能力でした。
そんな僕と仲良くなりたいって言ってくれたりとか、一緒にこれをやろうって話が頂けたりして、人生観が一変しました。そう考えると苦しい事がなかったわけじゃないけど、総じて幸せな4年間を過ごせました。

春から、今の大学とは別の大学院に進学することにしました。しかも、大学までに学んだ事とはまた分野ががらっと変わる分野で。信じられないくらい変わって自分でもびっくりしてるんですけど、20歳の時に受験でうまくいかなくてから、きっとこうやって変わることを選択し続ける人生をお前は選ぶんだって何かが導いてくれてるような気も最近はしてきて。せっかくなので、いっぱい遠回りして、色んなことを吸収したいなって思ってます✌️。笑

今、20歳の絶望してた僕に何かを言えるなら、お前の選択は何も間違ってないから、ちょっとだけ前を向いて進めって、言ってあげたいですね。きっとその先は、君が期待してた自分なんかより、ずっと自分の好きな自分になれるよって。

最後に、大学院の2年間で大まかな目標が2つあるんです。

1つは最低1ヶ月以上海外に行くこと。
コロナ禍じゃなければ行きたいなと一年前くらいから思ってたんですけど、自分が触れたことのない、あるいは今の自分ならまた別の感じ方ができるかもしれない色んなものに触れてみたいなって思って。そうしたら、もっと視野が広がるんじゃないかなって思って。

2つめは新しいチャレンジをすること。
大学まで将棋をやってきたし、最後はA級校のレギュラーとして戦えたけど、戦績はあんまりパッとしなかったし、将棋を社会人としてやる気はもうないので。その代わりの何かを始めたいなって。
何かを始めて、何かを成し遂げたいっていう野心的な心は、高校時代とか浪人時代の自分の方があったなって。だから、今の自分で頑張れる事を頑張りたいなって思いました。やりたい事の候補はいくつかあるので、どれをやるかはじっくり考えます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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