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①宮越家 離れ・庭園

1.宮越家について

📍青森県中泊町大字中里字紅葉坂210

 公開されているのは、宮越家の離れ「詩夢庵」と庭園「静川園」です。この離れと庭園は、宮越家9代目当主・宮越正治氏が妻の33歳の誕生日を祝うために作ったものです。
 正治氏の先祖は、現在の石川県・宮ノ越出身で、江戸時代に青森県・金木町に移り住んだと言われています。金木町への移住後、正治氏は米屋を営み、豪農として知られるようになったそうです。

2.さっそく見学へ!

 宮越家・離れのステンドグラスを写真で見て、自分の目で見てみたい!と思い、見学チケットを予約。
中は、ガイドさんが案内してくれました☺️

 まずは、主屋に付随する大石武学流の庭園へ。

主屋の庭園

 発見例の少ない、初期の大石武学流の庭園と言われているそうです。
 大石武学流の特徴でもある、礼拝石(らいはいせき)、蹲踞(つくばい)などが見られますね。

◎大石武学流とは、江戸時代に津軽地方で流行った、礼拝や清浄を重んじる造庭技法です。

 行ったのは6月上旬で、庭園の側に植えられているビバーナムが満開で綺麗でした…!

ポンポンしてるビバーナム

 では庭園を後にして、離れ「詩夢庵」にお邪魔します。

離れのステンドグラス

 うわー!!!!!!素晴らしすぎる!!!!
 窓にあしらわれたステンドグラスは、夏(アジサイ)、春(モクレン)、秋(ハゼ)を表現してるんだってー!!!
 冬は借景で表現するそう。お洒落〜。

離れの電気

 電気もレトロでかわいい。
 「詩夢庵」は、宮越家9代目当主の正治が夫婦で詩歌を詠むために作った空間なんだそうです。素敵〜。

 離れのステンドグラスは、ステンドグラス作家の小川三知氏が手掛けたものです。
 小川三知氏は個人邸のステンドグラス作品を多く手掛けたけれど、関東大震災や戦争なのどにより残っている作品は少なく、貴重なんだそうです✨


 廊下には、十三潟(現在の十三湖)を表現したステンドグラスの円窓。

円窓

 あ〜〜〜!!美しい〜〜〜!!!!
 裏側にステンドグラスを重ねる高度な技法で作られてるんだそうです!天才的な技術とセンスだと思います。
 見学に行く時は、ぜひ円窓の裏側も見てみてくださいね。


 山蘭の間と奥の間は離れの中で最も格式高い間となっています。

「山蘭の間」の襖(風俗山水図)
「山蘭の間」の床の間

 大正15年に当時、通信大臣だった安達謙蔵氏が宿泊した際には、山蘭の間が応接間として使われたそうです。

「奥の間」の襖(花鳥風月)

 襖も欄間も豪華すぎないか???
 ※つい最近、この襖に関する嬉しいニュースが出ました!


 主屋の庭園が初期大石武学流庭園なのに対し、離れの庭園「静川園」は新大石武学流と言われています。

新大石武学流の庭園

 大石武学流の特徴である飛石や燈篭のほか、通常の大石武学流庭園では見られない「ライオン石」、「石幢(せきどう)」、「戒壇石(かいだんせき)」が配置されている。

 静川園は、京都にある「白沙村荘庭園」に影響を受けて造られたのではないかとガイドさんがおっしゃってました。京都行った時は見に行きます!

大石武学流の特徴である野夜燈(月の形が好き)
静川園の池

3.最後に


 こだわりが詰まった建物・庭園で見どころ沢山でした。また秋の公開時期に行きたいな〜☺️

 それでは本日のお着物📷

縁側での写真


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