嬉しいニュースとミルク

手に持っていた2リットルの牛乳パックがするりと離れ思い切り床に落とした。
叩きつけられるように落ちた牛乳パックから白い液体が勢いよく飛び散って近くにあったゴミ箱や冷蔵庫の側面に着けていく。パックの端から床にポタポタと勢いの余りがゆっくりと茶色いフローリングに色をつけていく。
それでも私は左手に持っていたスマホの画面から目が離せないでいた。
一瞬呼吸を止めてから次に息を吐いたときにうわーと声が出た。牛乳の匂いがした。

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