20歳の独立日記〜61日目〜

7月10日(火曜日)

POPEYEという雑誌の「二十歳のとき、君は何をしていたか」という特集がある。大好きな企画だ。

第一線で活躍するクリエイターや俳優、スポーツ選手が自分の人生を振り返り、20歳のとき何をして何を考えていたのかを語る。

細野晴臣、長谷川穂積、瑛太、葛西薫に安藤サクラなど約30人以上の年代、年齢も別々の人達。

それぞれの分野で成功した人達(この言葉はあんまり好きじゃない)には、20歳の過ごし方に共通点が3つあった。

1.ブレない行動指針がある。
2.運命的な出会いをする。
3.アウトプットをし続ける

この3つだ。

-----

例えばフードエッセイストの平野紗季子さん。小さい頃から食に携わる仕事がしたいと夢見ていた。中学生の頃の夢は、お洒落なイタリアンレストランのオーナーになることだったらしい。


19歳のときに彼女はある喫茶店に訪れた。そして、その場所の素晴らしさに感動した。後日、通っていたビジネススクールの講師として、来ていたその喫茶店のオーナーの山本さんとたまたま出会う。

自分の感じたことを山本さんに話すと、「ではその秘密を自分で解き明かしてください」と言われて、その喫茶店で働くことになった。

新人なのにオーナー目線でお店を見ていた平野さんは、なぜテーブルが狭いのか、椅子の足は細いのか、女の子のストッキングが30デニール以外じゃないといけないのか、など、"秘密"に触れることができた。

ただ単に食べ物が大好きだった女の子に、視点がくわわった。中学生の頃から続けていた食日記(ブログ)はその頃から人目をひくようになっていった。

そして今は雑誌やWeb上でフードエッセイストとして第一線で活躍している。

「食」というブレない行動指針、感銘を受けたお店のオーナーとの運命的な出会い、中学生から毎日書いている食日記。

20歳のときに何を考えるのか、誰に出会うのか、何をするのか。20代のとき、でもいい。


年齢をただ重ねるだけじゃなくて、社会から必要とされる一個人に僕はなりたい。「仕事は仕事、生活は生活」というのは少し寂しい気がする。本当のプロフェッショナルでは無い気もする。

なぜなら、仕事と生活は切っても切り離せないのだから。

デザイナーは日常で見たもの、感じたことが仕事に出る。デザイナーにとって生活とは、次々に面白い提案ができるような土台作りなんだと思う。

金曜日を楽しみにしなくなってどれくらい経つだろう。日曜日の夜が憂鬱じゃなくなって、どれくらい経つだろう。

今が一番楽しい。これを更新していく。

#デザイン #フリーランス #エッセイ #20歳の独立日記 #写真

お気持ちだけでも飛び上がって喜びます