#02 好きに理由なんていらないよね
「なんで好きなんでしょうね~」
コンビニでバイトをしていた時、よく一緒になる女の子がいた。その子は17歳年上の店舗マネージャーと付きあっていた。女の子は20歳。彼女はおじさんとばかり付き合っていた。元カレは15歳年上の塾講師だそう。びっくり。
「おじさんの魅力ってなんなん?」
と聞くと、冒頭のセリフ。
「なんで好きなんでしょうね〜」
分からないそうだ。フェチなのか、なんなのか。
よく考えるとボクの知り合いにバンドマンばかりと付き合う子、ぽっちゃりな男の子とばかりと付き合う子がいた。自分の好きなところもコンプレックスも抱擁してくれる社会って素敵だなと思った。人間に捨てるものなし、という感じ。
「ってか、森倉さん、身長の高い女の人ばっかりと付き合ってますよね。」
女の子にそう言われた時、極道の妻たちの名言が頭に響いた。
「わては極道と結婚したんとちゃいます。
惚れた男が、極道だっただけや!」
好きになった人が好きだよね、と変に納得した。
お気持ちだけでも飛び上がって喜びます