見出し画像

西内啓『統計学が最強の学問である』 概説

著者紹介:西内啓

東京大学医学部卒
東京大学大学院医学系研究科
がん研究センター客員研究員を経て、データに基づいて社会にイノベーションを起こすためのさまざまなプロジェクトにおいて、調査・分析・システム開発及び戦略立案をコンサルティングを行っている。

なぜ統計学が最強の学問なのか

統計学は最善最速の正解を出す
・「疫病の父」ジョン・スノウ
・人類の寿命は疫学が伸ばした

サンプリングが情報コストを激減させる

部分が全体に優る
・失業率25%の実態
・ニューディール政策を支えた統計
・全数調査とサンプリング調査

1%の精度に数千万円をかけるべきか
・サンプルを1万増やしても変化は0.1%
・正しい判断に必要な最小のデータとは

誤差と因果関係

ナイチンゲール的統計の限界
・データをビジネスに使うための方法
・集計するだけでは意味が無い

p値5%以下を目指す
・誤差を考えない試算は皮算用
・カイ二乗検定・p値

どんなデータを分析すべきか
・ビジネスにおける明確なゴール
・それは利益につながっているのか

「ランダム化」という最強の武器

「ミシンを2台買ったら1割引」
・「攻め」のための統計学
・1億5000万ドル稼いだクレーム対応

ランダム化の3つの限界
・現実
・倫理
・感情

ランダム化ができなかったらどうするか

疫学の進歩が証明したタバコのリスク
・タバコの箱
・ケースコントロール研究

統計家たちの仁義なき戦い

社会調査法vs疫学・生物統計学
・正確さを追求する社会調査
・妥当な判断を求める疫学・生物統計学

IQを生み出した心理統計学
・一般知能の発明
・IQへの結論

言葉を分析するテキストマイニング
・シェイクスピア=ベーコン説
・Googleを支える「N-gram」
・統計リテラシー

巨人の肩に立つ方法

最前の答えを探せ
・統計的レビュー
・メタアナリシス

いいなと思ったら応援しよう!