サンライズ出雲(車なし旅編)

これはサンライズ出雲の終着駅である出雲市駅に着いたあとの話。
出雲市駅に着いてから2泊3日の車なしひとり旅である。

そもそも、、私は免許(ゴールド)を持っているわけだが、運転ができない。ゴールドなのも、誇れることではない。卒検以来、一度も運転してないのだから。なので、今回の2泊3日旅も、もちろんレンタカーは借りず、主に公共交通機関(と脚!)を駆使して、楽しむことにする。

今回はざっくり、出雲→松江→米子で、米子空港から飛行機で帰るルートにした。
松江に2連泊だ。(その方が荷物の面でも、お金の面でもちょうど良かったのだ。)

1日目
10時少し前に、出雲市駅に到着。
まずは重たいリュックをコインロッカーへ。
この日のビッグイベント出雲大社に備え、近くのお風呂へ行く。朝、車内でシャワーは浴びたが、参拝前に、体を清めるではないが、しっかりお風呂に入りたかった。

行ったのはらんぷの湯。駅から歩いて1分だ。
900円(平日価格)+タオル250円での入浴。
朝風呂は気持ちいい。

出雲市駅から出雲大社までは、電車かバスかで行けるのだが、今回はバスで。30分ほどで着くようだ。Suicaも使えるし有難い限りである。

出雲大社を参拝し、お昼にお蕎麦を食べて、またまたバスで出雲市に戻る。
よし、出西窯へ行こう。バスは出ていない。
出雲市駅から自力で行こうとすると、歩きでは1時間ちょっとかかるらしい。
最寄りの直江駅からでも40分ほどかかるとのこと。(最寄り駅の概念とは…。)

歩くのは苦じゃない方だと自負しているが、さすがに慣れない地で、40分以上歩くのは勇気がいる。途中で泣き出しそうだ。ここは頑張らず、タクシーで行くことにした。
(10分ほどだろうか、2000円で到着した。
駅前にタクシー、3台くらいはいたと思う。)

出西ブルーが見たくて行ったのだけど、やっぱりいいなぁ。思わず、ふたつほど購入した。
また行きたい。次はもう少し予算を増やして、もう少しお持ち帰りしたいなぁ、なんて。

タクシーのおばさんのオススメは、
すぐ近くにあるガラス工房とのこと。

問題は帰り。タクシーのおばさんも言ってたが、このあたりは呼ばないとタクシーが来ないらしい。確かに、タクシーが流しで通ってるような道ではない。先ほど行きでお世話になったハイヤーに掛けてみたが、あいにく空きがないとのこと。
タクシー会社の電話番号が掲示してあったので、手当り次第かける。2社に振られ、絶望の3社目。来てくれるそうな。ありがたや〜

普段はお高い乗り物だと思っているのであまり乗らず、ましてやタクシーを呼ぶなんてことは初めてレベルだったので、2社に振られたときは、迷宮入り間違いなしの直江駅までの40分歩きが頭をよぎった。助かった。
(ちなみに迎車料は特に取られず、帰りも2000円弱で帰れた。)

想定よりもちょっと早いが出雲に別れを告げて、宿泊地である松江へ向かう。

寝台列車の代償か、リュックの重みをずしっと感じて疲れたのか、松江に着いた頃には頭がまったく回らなくて、夜ご飯どうしようとあわあわしたので、ご飯屋さんのチェックは大事かもしれない。
結局カフェでバナナケーキと、コンビニでからあげクンとを食べて、夜鳴きラーメンで〆た。

2日目
今日は八重垣神社と、玉造温泉がメイン。
宿の近くのバス停からダイレクトで八重垣神社まで行けるらしい。
(所要時間30分ほど。250円程度だった。)

この日は雨予報だったので、雨が降らないうちに八重垣神社で水占いをと思って、朝に八重垣神社をもってきたのだが、なんと朝から雨が降っていた。読みが甘かった。

まあまあな雨量のなか、水占いを。
これ、雨の重さで沈むのでは…とか思ったり。(2分だかそこらで沈んだけれど、傘でガードしたので、雨の影響は受けていないと思いたい。)
そんな同士がもうひと方いて、一人じゃなくてよかった、なんて。
その人はご縁が近いのか、早々に引き上げていったけども、行きも帰りも同じバスだったこともあり、お互いに幸あれと思っている。

松江に戻り、電車で玉造温泉へ。
その頃には雨もあがってて、行程間違えたかもなぁなんて、ちらっと思った。
ちなみに玉造温泉へは、バスでも行けるらしい。
ちょうどいい時間の電車があったので、電車で行ったが、玉造温泉の目的地(駅に近いところに行きたいのか、玉作湯神社とか奥の方まで行きたいのか等)と天気によってはバスに乗ってもいいかもしれない。

玉造温泉駅から、温泉街へは1.6キロほど。
角のたびに、案内の標識が立っているのでGoogleマップいらずである。
温泉街は、モニュメントやら、おしゃべり看板やらがあって、歩くのが楽しいところだった。

道にもあとどのくらいか書いてあるし、
標識みたいのもあるし、迷子の心配なし!
おせっかいな看板
他にもおしゃべり看板がいくつも。


帰りに湯町窯へ寄った。御用の方はインターホンを…とあったのだが、チキンな私、どうしようかと思ったが、いざインターホンを押したら、出てきてくれた方が、ごゆっくり見てってくださいと優しく迎えてくださって、見てる間も、(いい意味で)放っておいてくれたので、ゆっくりじっくり見ることができた。

吟味に吟味を重ね、お皿をふたつほど購入。
出西窯といい、湯町窯といい、素敵が多くて、次は3万円くらい握りしめて来たいななんて思った。行ってすぐに次を望むほどにはお気に入りである。
(今回は全部合わせて1万円くらいだろうか。)

電車で松江に戻り、松江の町をふらふらと。
お茶して、松江城を下から拝み、行きたかった県立美術館に行ったりと。
松江城までもバスが走っているし、松江駅から、割とどこでもバスで行けるイメージだ。
(松江城まではバスで行き、時間もあるしと、あとはひたすら歩き続けた私である。この日の歩数25000歩ほどであった。鬼。)

この日は、ど曇天と雨とで、宍道湖の夕日に出逢えなかったのが、やや心残りである。

ここで夕陽を見て、2日目をfinのはずだったのだけど
そう上手くはいかず、、


3日目

チェックアウトを済ませ、安来駅へ向かう。
この日は足立美術館に行くと決めていたのだ。
安来駅からは無料のシャトルバスが出ているらしい。

9時ちょうどに駅に着いた。バスは9:20発だ。
無料シャトルの2便目である。
平日の朝ということもあり、他の乗客は5人ほど。19分50秒くらいにはドアが閉まり、ぴったり20分に出発した。

庭園もまた一幅の絵画である。なるほど。


足立美術館をたっぷり2時間と少し満喫して、
今度は米子駅まで、地元の生活バスで向かう。
(生活バスということもあって安い。200円。
少し注意なのはSuicaが使えないこと。現金のみと思われた。)
地元の生活バスなので、観光客はほとんど居なかった。

米子駅から、米子空港まではJRで向かう。
鬼太郎がホームにいたり、車内のアナウンスが鬼太郎だったり、随所に鬼太郎だった。

車内から鬼太郎

そんなこんなで、出雲旅もフィニッシュだ。

電車は本数が少ないので要注意であるが、事前に調べておいて、目星さえつけておけば、なんとかなるなぁと思った。
松江駅周辺に関しては、バスの本数もわりかし多く、便利なイメージだった。

今回、一人旅に初めてタクシーが登場した。多少お金はかかるが、時間に左右されず、また、行ける幅が広がるのはちょっと嬉しい。
ちょっとだけ、大人になった気分だ。

車がないのは不便だと思われがちだが、駐車場の心配はしなくていいし、案外悪くない。
(という強がりだけ残しておこう。)

結論、車なしでも何とかなる!なった!

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