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[movie] “くちびるに歌を”をみて

実は昨日、勢いで会社を休みました。

ここ最近、通勤途中にお腹が痛くなって電車を途中下車したり、仕事中に蕁麻疹が出たり、必要以上に食べ過ぎてしまったり、ということが増えていました。たぶん、知らないうちにストレスを溜めこんでいたのかなあ。あまり感じてはいなかったのですが。

おととい、仕事が終わって、電車に乗って、待ち合わせていた彼氏と会った途端、その、知らないうちに溜まっていたストレスがついに、爆発してしまいました。

とにかく彼を連れまわして、とにかく食べまくりました。けれど、食べたいと思ったものを食べても、彼氏とどんな話をしても、満足できない。何かが満たされない。そんな感覚でした。

そんな私を見て、彼が一言。

「明日は会社休んだら?家で何もせず、誰にも会わず、とにかくぼーっとする時間を作ったほうが良いよ。」

学生時代に皆勤賞をもらうくらい、学校を休んだことのない私が、熱も出していないのに会社を休む決断をするのは、すぐできたことではありませんでした。けど、たぶんこのまま出勤しても、仕事でミスをして迷惑をかけてしまう気もするなあと思い、当日の朝、ようやく休むことに決めました。上司も、最近調子が悪いことを知っていたためか、快く休むことをOKしてくれました。感謝します。

突然の休みの日に、さあ、何をしようか。

予定もないので、とにかく寝ようと思い、13時くらいまでひたすら寝ました。

起きた後に、最近毎週みているあいのりをNetflixでみつつ、のんびり過ごしていました。30分くらいで見終わってしまい、なんだか物足りない感じ。

Netflixの、あとで見たい作品リストを眺めていると、前からなんとなく見てみたかったけど、なんとくなく見ていなかった作品がたくさん。その中に、そのときなんとなく見たくなってしまった作品があり、見てしまいました。

それが、”くちびるに歌を”という映画でした。

くちびるに歌を”を見た感想

とってもよかった。途中から涙が止まらなくなっていく作品でした。

あらすじ:輝かしい才能を持つピアニストだった臨時教員の女性が、生まれ故郷の中学校の合唱部顧問として、アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」という曲を通して、生徒たちと心を通わせていく。というお話です。

15才の中学生でも、30歳の大人でも、それぞれに育った環境や境遇があって、それぞれに悲しい過去や、辛いこと、乗り越えられないことがある。

けれど、どんなに辛いことがあっても、悩みを抱えていても、前進していかないといけない。立ち止まってはいられない。逆に言えば、生きてさえいれば、どんなことでも乗り越えられる。前進していくことができる。

前進していくことができれば、今悩んでいることなんか、未来の自分から見れば、ちっぽけなことに見える。

そんなメッセージを感じました。

私自身、合唱部で手紙を歌っていた

中学時代、私は合唱部に所属していました。

中学1年生のとき、合唱コンクールの課題曲として、この、アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を歌っていました。初めて聴いたときから、涙が出るくらい、本当に良い曲だなと思っていました。

映画の中でもあったように、私も部員たちと、曲に対して思うことを共有する時間をたくさん作って、曲の理解を深めていきました。未来の自分へ手紙を書くという宿題も実際やりました。(手紙の内容は忘れました。)

曲と向き合う中で、中学生ながらに抱えていた悩みを部員たちと共有して、泣きながら手紙を歌ったこと。

みんなの悩みを聞いていたら、私なんか全然苦労していないなあ。自分の悩みなんかちっぽけなものなんだなあ。なんて気づかされたこと。

入部したばかりの1年生だけど、なんとか先輩たちとコンクールの舞台に立ちたくて、賞を取りたくて、純粋に歌うのがうまくなりたくて。毎日、必死で放課後に一生懸命練習したこと。

結局コンクールで賞は取れなくて、いろんなことを教えてくれた、大好きな先輩たちの最後のステージだったのに、いい結果を残せず、本当に悔しい思いをしたこと。

何より、手紙という曲を通して、みんなで歌うということが、音楽が、本当に大好きになったこと。

そんな熱い青春時代の気持ちが、この映画をみていたら、とってもはっきりと、私の心の中によみがえってきてしまいました。

2019年の、24歳の私

映画を見終わって、たくさん涙を流して、24歳の自分に戻ってきました。

改めて、アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を聴いてみました。中学生のときとは、まったく違う気持ちで聴いている自分がいました。

この曲って、本当に、自分を信じて今を生きていいんだよと、ずっと自分のことを応援してくれる曲だなあと、改めて思いました。

24歳の私、このままでいいのかなあと思う毎日でした。

なんとなく決まった会社に就職して、なんとなく目の前のことをこなしているような、なんだかふらふらした毎日。周りのことが気になって、自分が見えなくなっているような感覚。今まで頑張ってきたことに何か意味があったのかなと考えてしまう日々。ストレスを感じて体調を崩してしまう今日この頃。

けど、この映画を見終わった今、言えることは、自分にもっと自信を持っていいんじゃないのかな。自分の心の声に従って、自分が思う通りに、毎日を生きてもいいんじゃないのかな。周りのことはあまり気にせず、自分の好きなことをもっと大切にしてもいいんじゃないのかな。

「人生のすべてに意味がある」

今抱えている悩みもすべて乗り越えて、常に前進。前進。

もし、少しでも良いと思っていただけだら、サポートしてくださるととっても嬉しいです。よろしくお願いします。