ノイズから離れる事

 東京から群馬に戻ってきて5年目になります。今でも、大学時代の思い出や、何気ない出来事がフラッシュバックします。あの時は良かった。幸せだった。もう戻る事が出来ないとわかってるんですけどね。

 今振り返ると、大学4年間は.本当に濃くて儚くて、夢ならそのまま見続けたい。終わらないで欲しかったなーって思いました。確かに、走る事はしんどいです。ポイント練習すれば毎回集団から離され、絞らないといけないのに体重は減らない。マネージャーになっても、ミスすれば凹むし、帰りが遅くて自分の時間が少ないなと思う事もありました。ですけど、辞めたいとか逃げ出したいって気持ちにはなりませんでした。1番大きかったのは、自分の周りに、無理だとか出来ないって言う人がいませんでした。

 大学を卒業して、群馬に戻ってきた時、色んな人から話を聞くと、お前は死んだんじゃないかとか、部活辞めるんじゃね?みたいなネガティブな事を言われてたみたいです。ですけど、大学生の時にそういった事は耳に入りませんでした。東京にいた時、周りの人が自分に対して、ネガティブな事を言ってくる人はいませんでした。思ってたのかもしれませんが、口に出してくる人はいませんでした。もし、そういう声を聞いてたら、自分は部活を辞めて、普通の学生生活を送っていたのかもしれません。

 箱根駅伝を走る事は出来ませんでした。チームとして箱根駅伝に出ても、襷を繋ぐ事が出来ず悔しい思いもしました。ですが、それ以上に無理とか不可能というネガティブな言葉を聞く事なく、4年間部活できた事は、自分にとっての大きな財産です。もしかしたら、学生スポーツに勝者も敗者もいないのかもしれません。形上順位をつけてますが、学生一人一人にそれまでのストーリーがあるわけで、誰かに勝てたとかそういう次元で走ってるわけではないのかなと思います。

 結果はどうであれ、積み重ねてきたものは消えてなくなったりはしないと、私は信じています。

 

 


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