応援されている事を知った
大学3年の箱根予選会を突破出来ず、色々頭の中で考えたけど、はっきりとした答えは見つかりませんでした。日曜の高島平ロードレースが終わり、月曜のオフ。部活はありませんでしたが、個人としては、世田谷キャンパスで2限から授業がありました。オフの日は、気がすむまでゆっくり寝たいし、余分な体力を使いたくない。そう思っていたので、オフの日の授業は憂鬱でした。ですが、これでも1人の学生なので、何とか頑張って授業を受けていました。
箱根予選会後の授業は、少し早めにキャンパスに到着しました。始まるまで30分くらい時間があったので、図書館の空いてる席でまったりしようと思っていました。キャンパスに到着し、図書館に向かって歩いている途中でした。部活のスイッチをオフにして歩いていたところ、大学の職員の人達とたまたま遭遇しました。予選会前に、応援の打ち合わせなどをしていたので、顔は覚えていました。ですが、会うとすぐに駆け足で寄ってきて、労いの言葉をかけ、うる覚えなのですが、握手とハグをしました。
正直驚きました。自分予選会走ってないし、しかも、マネージャーなのに。その後、少し会話して別れましたが、何を話したから全く覚えていません。ですが、自分も陸上部の一員として見られている事、大学が駅伝にどれほど期待しているか、応援してくれている人がいる事を認知するきっかけになりました。
小学校からスポーツを続けてきて、応援された感覚はあまりありませんでした。サッカーも陸上も駅伝も。たまたま足がその中で早かった。だから選ばれた。走ることが好きで、走り続けていたら、こういう形になったという感じです。ですが、応援されてると感じたのは大学3年が初めてです。普段は、駅伝とは全く関わりのない人がこんなに応援してくれるとは思っていませんでした。
学生3大駅伝ほど学生がこんなにも注目される大会はないと私は思います。年間を通じて様々なメディアが報道しますし、箱根駅伝は正月の風物詩と言われるくらいなので。沿道に出て応援する人、テレビの前から応援する人、スマホやタブレットからネットに繋いで応援する人、SNSで応援する人。多くの人が応援してくれます。個人的には、全日本大学駅伝予選会を通った時の事をツイッターで呟いたら、引用ツイートされ、マネージャーでも見てる人はいるんだなと嬉しくなりました。
今思うと、学生なのに、こんなに多くの人に応援されたり注目され、幸せ者だなと思います。社会人になると、ここまで注目されることはありません。もし、この時に星野源さんの化物という曲に出会ってたら変わってたかもしれません。
奈落の底から、次の僕が這い上がる。