「がんになって良かった」と言いたい‥
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
僕はとりあえず治療が一区切りとなり、大晦日ですが自宅療養を送っています。
衝撃的なタイトルのnotnからはじまりましたが…
実は今日、12月31日にnotnでこのことを書こうと決めていた内容ですが、入院中にこのブログ記事のタイトルである「がんになって良かったと言いたい」と言う本を読みました。
著者は山口雄也さん。
実は数年前に23歳で白血病にてすでに亡くなられています…
もともと、彼は肺炎を起こした後、検査で縦隔性胚細胞腫瘍が発覚し、胚細胞腫瘍は落ち着いたものの、いわゆる二次がんで白血病を発症された経緯があります…
あれ、どこかで聞いた病名ですね。
そう、彼は僕と同じ病名の「がん」の方です。
話を山口さんに戻しますが、彼は京都在住で胚細胞腫瘍の治療自体は京大病院で受けられたとの事でした。
しかも、発症時は現役の京大生で、入院中も隣りの大学に講義を受けに行ったり、レポートを提出されて京都大学を卒業されています。
将来は公務員になり都市計画に携わりたいとのことでしたが、結局、夢は叶うことはありませんでした…
ちなみに僕も大学病院へ転院した時、ICで彼と同じように二次がんで白血病になるリスクが高いこと、そして、化学療法の効果は高いものの予後はよくないと説明を受けました。
そのため、今後、生きれても5〜10年を5〜6割と言う余命宣告を受けました。
また、縦隔原発の場合はそれよりも予後が厳しく4割程度とも話がでました。
彼も発症から約5年で亡くなられています…
詳細はコチラのブログ記事をお読みください。
そのことは、彼が胚細胞腫瘍(非セミノーマ)であることがわかった時に彼もブログのなかで触れており、正確な表現ではないかもしれませんが、これからがんで死ぬかもしれないと言う書き方をしているのが印象的でした。
そもそも、がんになって良かったと彼は当時のTwitterに投稿したことをキッカケに衝撃的なタイトルだけが先行して炎上してしまい、一部の心ない人から批判を受けることがありましたが、彼の著書を読み進めると彼が本心から「がん」なって良かったとは思っていなかったと僕は思っています。
むしろ、がんになって良かったと思いたいと言う気持ちで闘病されていたんだと僕は勝手に解釈しています。
彼はすでに亡くなっているので、想像することしかできませんが、多分、そう言う気持ちはあったのかもしれません…
そして、僕も主治医からは今後、残存腫瘍があった場合は手術や追加のケモになるかもしれないと話がでています。
また、僕の場合は正確な原発巣がわかっていないため、再発のリスクや二次がんのリスクがさらに高いとのことでした。
なので、僕の将来が彼みたいになる可能性も十分にあり得るとのことです。
彼は夢は叶わなかったもののがんと言う病気に負けず、最期まで気高く生き抜いたと僕は思っています。
そして僕は彼から最後まで力を振り絞って、諦めずに頑張っていきたいと言う勇気を与えてくれた一冊でもあります。
がんとは関わりがない方も一度、手に取って頂きたい一冊です。
今回はここまで🤲
ありがとうございました🙇
みなさん、よいお年をお迎えください😊