Amazon Aurora
〇Amazon Auroraって
MySQL と PostgreSQL の完全な互換性を持つ、クラウド用に構築されたリレーショナルデータベース管理システム
○特徴
・MySQL及びPostgreSQLとの完全な互換性
・パフォーマンス集約型のアプリケーションや重要な作業を商用データベースの10分の1のコストで強化
・マルチAZの可用性と1分以内にリージョンを跨る災害対策が可能
・フルマネージドなデータベースにより、生産性向上と総保有コストの削減
・デフォルトで、自動バックアップ
・大規模で高性能なリレーショナルデータベースを構築したい場合におすすめ
〇活用事例
1.エンタープライズアプリケーションの最新化
高可用性と高パフォーマンスでの運用
2.SaaSアプリケーションの構築
3.グローバルに分散したアプリケーションをデータ配置する
4.サーバーレスへの移行
容量管理の手間を省き、自動スケーリングによるコスト削減
○読み取り処理とCPU使用率のメトリクスが急増している時の対処法
1.インストラクチャの最適化
・インスタンスタイプの変更
・リードレプリカの追加
・キャッシュの活用(Amazon ElastiCasheの活用)
・自動スケーリングの活用
2.データベースの最適化
・クエリの最適化
・インデックスの再構築
・クエリキャッシュの有効化
3.モニタリングとチューニング
・監視とチューニング(Amazon CloudWatchの併用)
・パフォーマンステストとベンチマーキング
4.サポートとアドバイス
・AWSのサポートとコンサルティングパートナーの活用
○シングルマスター構成,マルチマスター構成のメリットデメリット
1.シングルマスター構成(Aurora,リードレプリカ構成)
メリット
・シンプルなアーキテクチャで、管理が容易
・読み取り負荷をリードレプリカに分散
・リードレプリカは非同期にデータをレプリケートするため、低遅延の読み取りが可能
デメリット:
・マスターノードが障害の単一点となる可能性ある
・マスターノードの障害時に、一時的な書き込みの停止やフェールオーバーが発生する
2.マルチマスター構成(複数のAurora構成)
メリット
・複数のマスターノードが並列で書き込みを処理できるため、高い書き込みスループットの実現
・マスターノードのいずれかが障害を起こしても、他のマスターノードが引き継ぐため、高可用性の実現
デメリット
・複数のマスターノードの同期とコンフリクト解決が必要となり、アプリケーション側でデータの整合性の確保が必要
・ネットワーク遅延やコンフリクトの解決によるオーバーヘッドが発生する場合がある
・データの分散と同期管理が複雑になり、適切な設計と管理が必要
○MySQL及びPostgreSQL
・MySQL：オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム
・PostgreSQL：拡張性とSQL準拠を強調するフリーでオープンソースの関係データベース管理システム
※オープンソース：無償で公開されたプログラムなどのソースコード