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価格戦略のマスタリー - マーケティングミックスの「プライス」について理解を深める

こんにちは、販売士2級を目指す皆さん!今日はマーケティングミックスの一つ、「プライス」(価格)に焦点を当てて勉強していきましょう。商品やサービスの価格設定は、購買検討や決定の大きな要素となります。そのため、競争を考慮した戦略的な価格政策が必要となるのです。


ステップ1: 基本の価格設定方法を理解する

まず始めに、価格設定の基本的な方法を理解することが大切です。基本は市場価格を基準として決定する方法と、コストにマージンを上乗せする方法があります。ただし、これらだけでなく、より競争を意識したり、購買心理に働きかけたりするために、末尾を端数にして割安感を出す「端数価格政策」も存在します。

ステップ2: 慣習価格とドロシーレーンの法則を覚える

価格設定には、社会的な慣習も大きく影響します。例えば、ある商品の慣習価格がある場合、この金額以上の価格設定をしてもあまり売れないでしょう。また、「ドロシーレーンの法則」によれば、特定の少数商品を大幅に値下げするよりも、数多くの商品を少し引き下げる方が、顧客は安いと感じます。

ステップ3: 小売業の売価について学ぶ

小売業の売価には様々な形態があります。

  1. ディスカウントプライス:小売業のコスト削減で、価格を安く設定すること

  2. プロパープライス:値引きや廉売をしないで、小売業が定めた値入をした価格

  3. ディープディスカウントプライス:特定の時期に、大量仕入で超低価格を設定すること

  4. ローワープライス:ナショナルブランド商品などを低価格に設定すること

  5. ポピュラープライス:その店の客層の大多数に受け入れられる価格

  6. 目玉価格:数量を限定して客寄せのために仕入値ギリギリの商品価格を設定すること

  7. 特売価格:目玉商品より高く、定番商品より安い価格

  8. インプロプライス:店内で告知する特売用特価

  9. オープンプライス:メーカー小売価格ではなく、小売店が自由に売価を設定すること

  10. 二重価格:小売店がもともと表示した価格を二重線などで消して、さらに安い価格を表示すること※元値をつり上げて安価に見せかけるなどの不当な二重表示については景品表示法還反となる

ステップ4: 価格設定の基本方針を理解する

基本的には、仕入原価重視と市場動向重視の二つの立場から価格を設定します。市場動向重視の場合は、競争相手の価格重視、顧客が望む価格重視のどちらかの立場で売価を決定します。

ステップ5: 公正取引委員会の指針を把握する

価格設定には法的な制約も存在します。公正取引委員会は、「流通・取引慣行に関する独占禁止法上の指針」で、再販売価格維持行為、非価格制限行為、リベートの供与行為、流通業者の経営に関する不当な関与などを違法としています。これらを理解し、法令遵守を念頭においた価格設定を行いましょう。

以上が「プライス」についての基本的な知識となります。販売士2級の試験に向けて、これらの知識をしっかりと身につけ、さらに深く理解していきましょう。次回もお楽しみに!


※参考文献
・販売士教科書 販売士(リテールマーケティング)2級 一発合格テキスト&問題集 第4版 - プライス【マーケティング】
・Written with ChatGPT

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