本番当日の朝
いよいよである。
六月九日、我々合唱団ふたりの初舞台だ。
私は舞台に立つことを、日常にしたいと考えている。
食う寝る出す歌う位に。
何ヶ月もかけて練習して、1回の舞台で披露して終ってしまうのは嫌だ。打ち上げ花火的な儚さもわかるが。
我々は同じ曲を何度も何度も繰り返し舞台にかけ続ける。お客さまと一緒に、曲を育てて行きたい。
とはいえ今日はその1発目だ。
緊張する。
緊張すらも日常にしていきたい。
30歳を超え、生きていてドキドキする場面も少なくなってきた。
お客様に非日常のエンタメをお届けする日常。
これが合唱団ふたりの活動理念である。
やったるで!