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一周回って

「一周回って」という感覚が好きだ。苦手だったものが「一周回って」好きになることがある。この「一周回って」はどんなものなのだろうか。

例えば、ある曲を初めて聴いたとする。その曲はなんとも好きになれない感じで、自分自身にフィットしていない、どうも居心地の悪い感じがする。ただ、聴き続けている内になぜか「一周回って」好きになってくる。こんなことないだろうか。

好きになれないものと適度な距離を保っているうちに「けっこういいじゃん」となってくる。この宙ぶらりんな状態から受容する過程が「一周回って」だ。これは「自身の変形」の過程でもある。もちろん「一周回らない」ものもある。これは個々の身体の問題で「悪い組み合わせ」だっただけの話である。

居心地の悪さを「拒絶」するのではなくて、一旦「宙ぶらりん」にしてみること。そして、一周回る可能性に賭けること。
真の意味での多様性は、「一周回って」の感覚が大事だと思う。

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