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地図は現地ではない


たとえば、あなたの自宅の最寄り駅からの
帰宅ルートを地図に書き出してみよう。

目印となるコンビニエンスストアや交差点、
クリニックなどを細かく書き込んで
わかりやすさを追求するだろう。

ある程度時間をかけて、
丁寧な地図が完成した。

初めてその地図を見た友人も、
迷わず到着できるくらいの完成度で、
地図としての機能は満たしている。

だからといって、
この地図が現地を表しているとは言えない。

その証拠に、あなたの家族や近所のひとが
地図を書いたら、きっと違ったものになるはず。

どれどけ詳細に作っても、
情報が抜け落ちている部分があったり、
道路の長さの縮尺が間違ってたりする。

ちょっとしたカーブのある道を真っ直ぐ書く、
細すぎる私道は書かない、など、
さまざまな情報が省略されている。

そもそも地図に載っているコンビニは、
ただの記号であって、実際のものとは異なる。

これが、
「実は地図は現地では無い」
ということだ。

僕らは、それぞれのフィルターで
世界を認識している。

たくさんの情報の中から、
自分の都合で必要なものを
選びとっているわけだ。

つまり、僕が言いたいことは
相手の地図を理解しよう。ということ。

たとえば、
道路に大型のオートバイが走ってるのを見て、

「かっこいいな」と憧れる人もいれば、
「排気音がうるさい」と不快に思う人もいたり、
「どこまで行くんだろう」と推測する人もいる。

10人いれば、10人とも、
世界を違ったようにとらえている。

一人ひとりが
世界を違ったようにとらえている。

だから、まずは
お互いに別々の地図を持っていることを
自覚することが大切だ。

その上で、お互いの地図を
理解していく必要がある。

人は、相手が持っている地図を理解することで、
自分自身の地図を更新したり、
新しい地図を獲得できるようになる。

結果的に相手を理解することにつながり、
コミュニケーションの取り方が変化し、
良好な関係を築くことができる。

これこそ顧客理解につがり、
自分の商品を売るための
マーケティングにもつながる。

僕ら起業家が目指すべきところは、
お互いの地図を理解することだ。

ぜひ、自分の地図とお客さんの地図が
どんなものなのかをイメージしてほしい。

-柳岡亮

PS
僕らは、あとチャレンジ1回だ!

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