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2ブロックなのに『刃鬼』? 2ブロック環境に一矢報いる『2ブロック刃鬼』について
初めましての方、初めまして.。
お知り合いの方、お疲れさまです。
関西でDMチーム【RED DRAGON】の元締めをやっております、あーるといいます。よろしくお願いします。
さて、2020年10月頭の現在、殿堂環境では俗にいう「連ドラグナー」が猛威を振るっており、殿堂環境ではなく2ブロック・1ブロックの限定構築戦のほうに出てみようという方もおられるんじゃないでしょうか?
今回はそんな方のお力に少しでもなれればと思い、2ブロック環境の考察と、個人的に気に入っていてぜひ広めて頂きたいデッキのご紹介をしていきたいと思います。
今の2ブロック環境について
ざっくりと、現在の2ブロック環境では以下のようなデッキタイプが上位を占めています。
鉄壁の守りを主軸にメタ張り、リソース力で相手を圧倒する【ギャラクシールド】。
早い展開で相手のリソースを奪いつつ自身の墓地を肥やし、必殺のループで確実に勝利する【ドラガンザークループ】。
ブーストから「生命と大地と轟破の決断」を主軸にビートダウンを繰り出し相手を追い詰める【リースヴァイカー】。
主にこの3つのデッキタイプが現在の2ブロック環境のいわゆる『tier1』です。
それぞれの詳しい解説を見られたい方は、こちらの記事もぜひご参考にどうぞ。どちらも「間違いない」記事です。
※【リースヴァイカー】についての記事は別途検索をお願いします。
これらのことをかいつまんでまとめると、2ブロックの今の環境はざっくりとこんな感じになります。
①GRクリーチャーを活かすデッキが多いため、GRメタは要必要。
→ 「ワナビーワラビー」「U・S・A・BRELLA」など。
②またメタに対してのアクションを起こすカードも必要。(メタのメタ)
→ 「バングリットX7」「絶望と反魂と滅殺の決断」など。
③墓地メタがないと即死しうる可能性の対面がいる。
→ 「緑知銀グィムショウ」「ポクタマたま」などが必要。
④「正義の煌きオーリリア」「∞龍ゲンムエンペラー」の存在により「コスト5以下」のカードを採用しにくくなっている。(特に呪文)
→ 呪文が打てなくなる可能性や、無効化される可能性も視野に。
⑤自分の山札を回復する手段がほとんど限定されている。
→ 「緑知銀グィムショウ」「決断呪文」などでしか能動的に回復する方法がない。
いかがでしょうか?「限定構築戦」とはいえ、先駆者がたの環境争いの結果、殿堂環境とは違ったしっかりとした「メタゲーム」が完成していることがうかがえるかと思います。
ここで無難に「勝負に勝ちに行く」のならば、上記のデッキどれかを選択してしっかり理解・調整することが間違いなくベストな選択の一つだと思います。ですがどうせなら、一味も二味も違っていてかつ豪快で、アクションも見栄えするようなデッキで勝負してみたいとも思いませんか?
そんな方にぜひとも使っていただきたい面白いデッキがあるので、紹介したいと思います。
2ブロックにおける『刃鬼』
今回私が紹介したいのはこちらの3枚のカードと、それらを組み合わせたデッキになります。
あだ名として私は「2ブロック刃鬼」と呼んでいます。
「ロールモデルタイガー」はその能力から「必勝の頂カイザー刃鬼」を思わせるカードパワーを発揮するので、そう呼んでいます。
やりたいことは至極単純で、12マナある状態で「ロールモデルタイガー」をバズレンダ+1で召喚し、効果でマナから「我怒の鎖パンサーベア」と「ボルメテウス・蒼炎・ドラゴン」を呼び出し、パンサーベアの効果付与を受けた蒼炎で相手の盾をすべて焼却するという豪快極まりないコンボです。
実は先日の2ブロックのCSにこのタイプのデッキを持ち込み、実践経験も積んできました。その時のリストはこちら。
トップ3デッキのうち、事前の情報から【ドラガンザークループ】に対してメタが厳しくなってきているので相対的にこのデッキを使う人は少ないだろうと予想し、残る【ギャラクシールド】と【リースヴァイカー】に照準を合わせてデッキ構築をしました。
【リースヴァイカー】の攻撃を受けて返せるようにしつつ、【ギャラクシールド】には「ウマキン☆プロジェクト」などでリソースを取りつつ「ロールモデル+パンサーベア+蒼炎」のフィニッシュを目指します。
結果としましては、
9/20 2勝3敗(あと1枚カードが引けていれば勝てる場面が2回あり)
9/22 2勝3敗(自身のプレイミスでほぼ勝ち確定のところ負けあり)
となんとも微妙な結果でした。(自分のミスもあり精進の一言です。)
ですがデッキ自体の感触はとてもよく、CS後にフリーで調整したりもしましたがやはり感触がよくあきらめきれずにもう少し練ってみることにしました。そして現在組み上げたのがこちらのデッキになります。
以前流行した「4c万軍投」のエンジンを採用し、ハンデスを絡めてリソース差をつけ、最後に「ロールモデル+パンサーベア+蒼炎」を並べて絶対に防げない一撃をお見舞いすることをコンセプトにしました。前の構築では動きが一辺倒になりがちだったため、相手に妨害を加えながらリソースを取ることができる万軍投エンジンならばより柔軟に戦えると思います。
【各カードの採用理由について】
◆2コストブースト
このデッキタイプでは必ず2ブーストを決めたいため枚数は10枚です。また色配分のため多色を少し取り入れていますが、ここはお好みで配分を 調整してみてください。
◆「闇鎧亜ジャック・アルカディアス」
枚数比の関係上2枚だけ採用していますが、環境上で役に立つ場面が多く、特にGR召喚を多用するこのデッキにおいてGRメタのクリーチャーを焼く手段は多めに採用したいため、このカードはとても重要です。色も赤と黒のためとても重宝します。
◆「ウマキン☆プロジェクト」
「万軍投」に並ぶ最強のリソース獲得カード。序盤~終盤まで腐りにくく、ハンデスなどを食らった際のリカバリーにとても役に立ちます。また「ロールモデル+パンサーベア+蒼炎」の後のとどめ打点としても優秀です。
◆「得波!ウェイブMAX!」
「ウマキン」に並ばずとも、ブースト+回収と時に除去もこなしてくれる優秀なカードです。マナ回収が欲しいのと色配分も含めて採用しています。
◆「解罪ジェ霊ニー」
2ブロック環境で一番使いやすく強いであろうピーピングハンデス札。このデッキでは特に2ブーストの次に打てる強みがあり、ギャラクシールドの「エメラル+絶対の楯騎士」のリソース確保を妨害することができます。相手に手札がある限りどの場面でも腐りにくい有用なカードです。
◆「“魔神轟怒”万軍投」とGRクリーチャー各種
言わずもがな、とんでもないリソース札。リソースを取るほかにハンデス札で相手のテンポを狂わせたり、全能でヴァイカーを止めたりなど用途は多岐にわたります。いっそ「ポクタマたま」を切って「回収TE-10」などにしリソース源強化にするのも良いかもしれません。
◆「罪罰執行 ジョ喰ンマ」
このデッキでの受け札です。環境上「赤単速攻」のような超速攻のデッキは存在しておらず、かつ唯一のビートダウンと言ってもいいヴァイカーもこのカードを踏めばほぼ止まるので採用しています。ただしGRメタにめっぽう弱いので他の受け札などと差し替えも検討できます。手打ちも強いのが魅力です。
◆「メガマグマドラゴン」
2ブロック環境ではあまり見かけないカードですが、自身の軽減効果と強力な全体除去をもつ優秀なカードです。ヴァイカーの小型を並べるプランやギャラクシールドの盤面をGRクリーチャーで固めてきた返しに投げると効果絶大です。
◆「ロールモデル+パンサーベア+蒼炎」
言わずもがな、このデッキのコンセプトでありフィニッシャーです。小技として、「ロールモデルタイガー」はドンジャングル効果を持つのでアンタップキラーなども吸い寄せること、「パンサーベア」は相手がギャラクシールドでターン開始に生き物を場に出すと以降ギャラクシールドで盾にカードを張るしかできなくなること、また「パンサーベア」は場から離れると制約効果が切れてしまうことを覚えておきましょう。
◆不採用カード(名称だけ羅列します。)
〇ハムカツ団の爆砕Go!
〇バングリットX7
〇スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘
〇フェアリー・シャワー
〇襲来、鬼札王国!
〇1、2、3、チームボンバーイェー!
〇タケノコ道中ヒアウィ号
etc…
以上がデッキの紹介となります。
使って頂くとわかると思いますが、非常に豪快な上決まると返されることはまあないのでとても楽しいデッキになっています。
みなさんもこの「2ブロック刃鬼」でぜひ遊んでいただきたい、特にCSシーンで使用デッキに悩んでおられる方は気分転換にでも触ってみてもらえるととてもうれしく、光栄です。
それでは長くなりましたが、このあたりで。
ここまで読んで頂きましてありがとうございました。