全人類に告ぐ。コードギアスを見よ!! 〜コードギアスの面白さとは何だったのか?〜
NetFlixで閲覧無料だったこともあり、
10年ぶりくらいに「コードギアス 反逆のルルーシュ」を見返してみた。
結論、
やっぱ面白いね!!14年も前のアニメとは思えない!!
1週間でR1(1期)もR2(2期)も全50話一気見してしまいました。
2000年代代表アニメと言わしめるだけある。(そう知ったのは最近だけど。笑)
この熱が冷めやらぬうちに、感想をまとめておこうと思う。
コードギアスの魅力のポイントは・・・
①壮大かつ緻密なストーリー展開
②王道におさまらない、not予定調和
③未熟ながらに己の正義を貫く魅力的なキャラクター
④丁寧な絵とストーリーを盛り上げる音楽
以下からそれぞれについてもっと詳細に語らせて下さい。
まずは、「①壮大かつ緻密なストーリー」について。
主人公のルルーシュは、世界征服という大きすぎる野望を掲げ邁進していきます。
なので舞台は日本や中国など全世界!
これくらいスケールが大きくて壮大だと見ごたえあります。
しかもそんな壮大な野望をギアスという特殊能力と頭脳や巧みな話術を駆使して戦略的に実現していくのです。
まぁもちろん、出来すぎたシナリオで、様々な欲望が渦巻く現実世界ではこんなに上手くいくわけないのですが、アニメだし目をつぶります。
話のテンポも良く展開も早いのでぐいぐい引き込まれます。見ていて飽きません。
ひかれた主な伏線はすべてきちんと回収しているので、
「あれってどうなったの…?なんだったの…?」的な冷めがなく最後まで見切れます。
R2(二期)の終盤はギアス関連のオカルト的な要素が一気に入ってきて
頭脳戦要素が薄まるので好き嫌いは分かれそうだけど(私は若干引いてしまった。笑)、
ギアスあってこその物語だからオカルトの世界にストーリーが進むことは仕方ないのだろうな。
むしろ、ギアスの力についても丁寧に描こうとした結果なのだろう。
では次、「②王道におさまらない、not予定調和」について!
個人的に、このアニメがここまで評価される一番のポイントなのではと思ってます。
主人公やその仲間はハッピーエンドを迎えるのが王道。
しかしコードギアスは、皆、真には報われずに終焉を迎えるのです。
優しい世界のためにルルーシュは突き動かされているのに、
希望や優しさ、愛情は、ほとんど描かれていない。掴んでも、すぐに真逆の摂理が溢れる世界へと突き落とされる。
このアニメに溢れている事象は、犠牲、苦悩、矛盾、嘘、裏切り、罪。
例えば、
主人公ルルーシュは一般的にみると悪であり最後は友人スザクに殺されてしまったり、
準主人公のスザクが最初から最後まで救われなかったり(中盤は恋人ユフィのおかげで幸せそうな時期もあるのですが)、
ヒロイン的ポジションのユフィが衝撃的な死を迎えたり、同じくヒロインのシャーリーも殺されてしまったり…
と、とにかく報われない主要人物が多い。
誰もが傷を背負って苦しみながら生きて罪の意識を抱きながら、死んでいく。
生きながらえていても、罪の意識や傷は消えていない。
唯一、扇とヴィレッタの間には本物の愛があってそれが実った、ハッピーエンドかな。
愛に似たような事象として忠義はきちんと描かれているけど、
それは優しい世界を作る為には結果活かされていない。個々人の心の拠り所なだけ。
うーん、なんとも世知辛い。
でもだからこそ、現実社会を生きる視聴者の多くの支持を得られるのかもしれないと思います。
では次、「③未熟ながらに己の正義を貫く魅力的なキャラクター」!!
先に語ったようにストーリーは頭脳戦がメイン。
とはいえ、このアニメの登場人物、みんな、人間味・人間らしさがちゃんとあるのですよ!!
それがストーリーに息吹を吹き込んでいると思います。
あの悪の権化シャルルですら彼なりの正義を貫いていることが終盤でわかります。
未熟ながらに自分なりの正義や信念を貫いている。
だから、どのキャラクターの憎めないのです。魅力的なのです。
一番わかりやすいのはルルーシュで、
「ナナリーのために優しい世界をつくる」という思いが彼のコアで正義を貫こうとする。
戦略性×人間味。
これがルルーシュの最大の魅力なのでしょうね。
普通、どちらかに偏ってしまいますが、ルルーシュは双方を兼ね備えているので。(まぁ、考え方は相当偏っていていると思いますがw)
個人的に、スザクの信念がいまいちわからない…。
内からブリタニアを変えると言っていたのに、ユフィの死後は敵であるルルーシュを殺してとめるために戦い、でも最終的にはルルーシュと手をくみギアスの力により世界を手に入れる。
彼の信念はユフィ死後に「ユフィが望んだ平和な世の中をつくり守る」になったのでしょうか。。
なんだろう、結構ふらふら不安定の割に頑なですよね、彼。ある意味一番人間的なのでしょう。
いや、一番推しのキャラクターなのですけどね!!!
めちゃ強くて優しいコードギアス内の正統派且つ悲劇のヒーロー、スザクLOVE!!愛してる!!
そして最後、「④丁寧な絵とストーリーを盛り上げる音楽」!!
ナイトメアの戦闘シーンとか、相当迫力ありますよ!
特にスザクのナイトメア やカレンのナイトメアの戦闘シーンはスピード感あふれてる!
日常シーンも、今のアニメに比べるときちんと作りこまれていると思う。
普通にグラフィックきれいです。
それに、戦闘シーンの音楽とOP・ EDソングが良いよね!
アップテンポで緊張感や勢いを助長します。
特に好きなのはR1(第1期)の「COLORS/FLOW」。コードギアスといえばこの曲ではないでしょうか。
その他書きたいこと
■R2(2期)の面白くなさと対処法?について
これだけコードギアスを絶賛しているのですが、、R2の序盤は正直飽きる。
R2はロロやシンクーなど新キャラが多く登場しますが、序盤は、キャラの個性が立っていない状態での戦闘シーンが多くて飽きてしまいそうになります。
新キャラのみではなく、R1から続けて登場するキャラもイマイチキャラ立ちできてない…。設定変更したキャラが多々いたのですが受け入れきれなかったのかな。。
さてそんなたるみに対する対処法は…
そこは我慢して凌ぎましょうです。笑
R2中盤以降盛り返して面白くなりますので!!
■コードギアスが最近のアニメと比べても断然面白いことについて
いやー、私別にアニメオタクとかではないのですが。。
2010年頃以降のアニメ、あんま面白くなくない??
アニメを見るために時間を作りたい!!と思えるものがない。。
時間あるし暇だからアニメ(ネット配信の)見よう、程度だよね。。
スマホが普及しコンテンツが溢れかえっている現代、
コードギアスみたいに話の構成もグラフィックもクオリティが高いアニメって
作るリソースがなかなかないのだろうなぁ。。
多少なりともコンテンツに関わる身として寂しいわ。。
それとは違った視点でいうと・・・
もっとライトに楽しめるアニメが求められる時代になったのかもしれないですね。
あまり考えずに見れるものというか。。
時間を無駄にしたくない分、「あ、もう別のことしたい!」と思ったときにすぐに離れられるアニメを求めているというか。
コードギアスとか、2000年代に流行った、かっこいい男っぽいヒーローキャラと、見た目も中身も女性性むき出しなヒロインキャラが、正義のために頭脳とパワーを駆使して戦う(そこに恋愛エロ要素あり)的なアニメはもう流行らないのかなー。
ジャスサーな私は好きなのだけど。
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うーん、語った語った!!
引き続きコードギアスシリーズは見てみようと思います♪
スザク視点でストーリーを構築しなおした劇場版2は見てみたい!!
あースザクかっこいい♡
ユフィがブリタニアの王女という立場を差し置いて惚れるのもわかります、
だってこんないい男なんだもの。イケメン強い優しいぜったいいい匂いする。←
みなさんも是非見てみてください!
50話見終わるまでは寝不足な日々となること間違いなしです。