中原中也記念館
中原中也の人物像を知る事ができて良かった。出てる本が少ないとは思っていたけど、30歳で亡くなっていたなんて。今の私と同い年じゃないか。
若い感性で書いた詩だから10代の私の心にも響いたのかも。
ランボーの翻訳してたのは知らなかった。中也と共にランボーも読み漁っていたので嬉しい。
生前に親交のあった野火の著者大岡昇平の手記も展示があり
ケンカばかりしていたが、いつかは許しあって茶飲み友達になれると思っていたのに
って内容にウルッときた。
中也の没後に彼の作品を世に広め、中也関連の活動を続け山口に記念碑を建てた経緯まで展示されていて、大岡さんの中也愛が伝わった
あと中也は太宰治もいる酒の席で暴れたり大岡さんともケンカしてて
短気だったり猜疑心が強い一面もあったらしい。
そして語感や表現の仕方にこだわり綺麗にまとめる詩人もいる中、中也の詩が感情剥き出しで不器用だったがそこが彼の魅力だったと。
で、そんなロックでエモくてロマンチックな中原中也が好きだなぁ私。
美しく作られた物より揺さぶられる。
なんかcoccoの活動停止前のMステで
凄い感情的に歌いきって挨拶もそこそこに裸足で走り出したの見たときの
凄いものを見てしまった感に通ずる物がある。
中也はダダイズムに傾倒してたそう。
知らない言葉だったので調べたら
第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされた虚無を根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とする。
中也にとっては美しく整備された詩は無意味だったのか。納得した。
で、このダダイズムが後のシュールレアリズムに至る原点だった。
マグリット好きな私が中原中也に惹かれるのは当然な事だったのか。
点と点が繋がる気持ちよさ。
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