COVID-19関連インターネット記事に「論理的、免疫学的根拠に欠ける」ものが堂々と掲載されていることに憂慮

これもある意味フェイクニュースの一種なのだろうか?

『中国だけで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行していた時期には、科学者は「COVID-19よりもインフルエンザのほうが危険」という見解を示しており、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長も「COVID-19はインフルエンザほど感染力が強くない」と発表していた。しかし、研究が進むにつれて、「COVID-19の危険性」が徐々に明らかになっている。海外ニュースメディアが、「COVID-19はインフルエンザよりも悪い」と題したムービーで、COVID-19の危険性を解説している』というものがある

論点を見てみよう

『「1人の感染者から何人に感染が広がるか」を指す数値は、疫学では「基本再生産数(R0)」と定義されます。はしかの場合、R0は「12-18」です。

ジカ熱のR0は「3-6.6」ですが、季節性インフルエンザはたったの「1.3」、COVID-19のR0は「2-2.5」です。』

⇒COVID-19のRo算出の基礎データが不明確なので、この数字はあくまで中国データを基にしているもの(そもそも中国のデータは信頼性に欠ける)

日本国内での感染拡大状況をみるかぎり、2-2.5はあてはまらず、専門家会議では1.7という数字を出している(Roは、「大人-大人』間、「大人-子供」間、「子供-大人」間、「子供-子供」間など細かなデータがあり、平均値を取っている(国別でのBCGワクチン接種の有無による免疫力の差が有る、無いなどの見解があったり、子供の感染率は大人の1/3~1/2程度だとする報告もある))

『また、季節性インフルエンザとCOVID-19の症状は、どちらも熱や空咳、時折体の痛みや疲労感、肺炎と共通しています。

従って、「季節性インフルエンザとCOVID-19が似ている」というのは、かなり自然な感覚だといえます。』

⇒FDAはCOVID-19による死者数としてカウントしている中に季節性インフル罹患者(死因の区別が付いていない)がいたことを認めている(米国では、途中でインフルの検査をしなくなった)

従って、欧州などでも同様のことがあるとみても間違いではない(そうするとCOVID-19による死者数として報告されている数字はかなり怪しい、なにせ毎年全世界で季節性インフルによる死者は25~50万人もいるのに、現在は季節性インフルによる死者数の報告数値は詳細が不明である(現況鑑みるとそんなことに対応している余裕が無いことは一目瞭然なので)

『また、季節性インフルエンザとCOVID-19の最大の違いは「潜伏期間」です。COVID-19は感染してから症状が出るまで最短で5日、長ければ2週間かかります。ここでの問題は、潜伏期間中でもウイルスは他人に感染しうるということ。COVID-19は最長で2週間の潜伏期間の間でも、他人に広がります。

一方、季節性インフルエンザの潜伏期間はたったの2日。季節性インフルエンザの場合は症状がすぐに出るので、病気になったことをすぐに自覚することが可能です。

そのため、季節性インフルエンザの感染者は他人にうつさないように行動できる可能性が高いといえます。

しかし、COVID-19の感染者は自分が感染していることを自覚できずに長期間に渡って行動するため、多くの他人を感染させてしまいます。』

⇒「潜伏期間」は平均値であり、個人差があり、それは季節性インフルでも同様である。季節性インフルでも同じようなことは実際に起こっている。従って季節性インフルエンザの場合でも症状がすぐに出る訳ではなく、病気になったことをすぐに自覚することができない場合もある。そのため、季節性インフルエンザの感染者は他人にうつさないように行動できる可能性が高いとはいえない。実際、日本国内では毎年の感染者数が1000万人を超えている(死者数も超過死亡含め1万人程度もいる)

『季節性インフルエンザとCOVID-19ではウイルスの感染を抑制する「抗体」の事情も異なります。季節性インフルエンザの場合、ワクチンを接種した人や、過去に感染したことがある人は抗体をすでに持っています。』

⇒これは、明らかに語弊がある。もしそうなら、季節性インフルのワクチン接種を毎年実施する必要は無い(毎年流行する「型」が変わり、ワクチン接種で得られる免疫効力も長くは持たない。またワクチンの効果も平均60%程度で「はずれ」ワクチンだとその効果は40%にも満たないといわれている)

『しかし、COVID-19は新種のウイルスであるため、抗体を持っている人はいません。それゆえ、地球上全ての人がCOVID-19に対して脆弱です。』

⇒現況では全世界ですでにCOVID-19に罹患し、回復された方々が20万人以上いるので、徐々に「集団免疫」効果が現れ始めている(中国、イタリアなど)

『季節性インフルエンザで入院する人は2%しかいませんが、COVID-19で入院する人は20~31%に達します。』

⇒これは、現在COVID-19に対応する診療指針がはっきり定まっていないため(「隔離入院」)で、確立された標準治療法のある季節性インフルとの比較に意味は無い

『季節性インフルエンザの致死率は0.1%ですが、COVID-19の致死率は1~3%と見積もられています。

致死率が1~3%といっても、全ての人の致死率が1~3%というわけではありません。COVID-19の致死率は10代ではほぼ0%ですが、年齢が増加するにつれて急激に高まります。また、高血圧や糖尿病などの持病を持つ人の致死率が高いことも明らかになっています。』

⇒先述のとおり、報告されている「感染者数」には信頼性が無いものが多く、報告されてる10~50倍とも云われている。従って致死率は0.1%前後というのが妥当である

また、最近は欧米で10代の若者(基礎疾患なし)の死者が複数出ている(出始めている)

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