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12月に読んだビジネス本約30冊から選ぶおススメのベスト5

あけましておめでとうございます。昨年末12月に読んだ本の中から、お勧めしたいビジネス本を紹介したいと思います。年末年始は家にこもって、だらだらテレビを見てしまいますが、メリハリをつけて読書タイムを設けてはいかがですか。読書の参考になれば幸いです。

※あくまで自分の備忘も兼ねた個人の感想であり、偏見に満ちた感想とランキングですので、ご了承ください。

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第5位
めんどくさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本
著者:内藤誼人(ないとう よしひと)
https://asuka-g.co.jp/book/business/011669.html

自分を変えたい。でも、面倒なことはしたくない。そんな時は考え方や意識を変えるのではなく、環境や仕組みを変えることが望ましい。重要度と優先度に分ける。やらない判断をする。等、面倒なことをやらなくて済むようにどうすれば良いか、習慣化するにはどうすれば良いか、ヒントをくれる一冊です。
個人的には、世の中の新人若手には重要度と優先度のつけ方、やらないことの影響が見立てられず、判断がつかないと言うのが本音ではないかと思います。リモート環境になり、飲みにケーションのような真面目なザツダンがなくなってしまったため、仕事の手の抜き方や仕事の優先度の付け方といった、目の前の業務をこなすために必要なわけではないけど、ビジネスパーソンとして大事な考えが伝わりにくくなっているのではないかと思います。
自分より仕事ができる人と一緒にいることで行動力をつける。真似をすることで楽しむ。やらないという選択肢をおいておく。体力をつける。等、心理学的な観点から、やるきを維持・向上するためのコツがちりばめられています。

第4位
マッキンーゼーで叩き込まれた問いの力
著者:大嶋祥誉

https://www.mikasashobo.co.jp/c/books/?id=100874100

問いのメリットや良い問いの立て方、問いによって仕事で成果を出す方法、人間関係を改善する問いなどについて紹介する一冊です。「本当にそれでよいのか」「それはなぜか」等、自分自身に問いかけることによって、仕事のスピードは早まり、質が高まるということが書かれています。
個人的には、これからの組織のリーダーに求められるのは「問いの答えを出すこと」ではなく、「問いを創れること」だと思います。点滴をもっと気軽に飲料として飲むことはできないのか?そんな問いからポカリスエットが生まれています。日々の仕事の中で生まれるちょっとした疑問や違和感。これ問いを立てること。つまり仮説を問いのかたちでおくことで新たなビジネスや商品が生まれるのだと思います。
(1)根本を問う:「そもそも~?」
(2)未来志向の問いである:「そのために、今、どうしたらいいか?」
(3)枠を外す:「本当に大事にしたいことは?」
(4)本当の声をインスパイアする:「そもそもあなたにとって~?」
良い問いはこれらの方向性をもっていることも紹介されています。これらも意識的に自分自身に問いかけるフレームとして活用できると思います。組織のリーダーだけではなく、1on1をしているOJT担当の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。


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第3位
「やめる」という選択
著者:澤円
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/S00280/

「埋没コスト」という言葉をキーワードにして、人生を豊かにするために必要な思考法について書かれた本。ここでの埋没コストとは、「過去にうまくいった考え方や方法を続けているうちに、思考パターンがその過去に固定化され、過去の延長線上でしかものごとが考えられなくなる状態」をさしていて、人間関係や仕事など、様々な場面での「やめること」について書かれています。
個人的にも、やめるという選択は組織を動かすリーダー、経営者(仕事をつくる側)にとっても非常に大切な考えだと思います。うまくいかなかった商品サービスをダラダラ続けるのか、思い切って変えるのか、やめることの決断はやはり組織リーダーが意思決定すべきと思います。
また、仕事そのものにおいても同様で、やりたくないことをやり続けるのは精神的にも負担がすごくかかると思います。やりたくないことは「人に任せる」「やらなくて良い方法を考える」ということが大事で、自分で頑張り続けないといけない修行的な考え方ではないと思います。まずは、自分の気持ちに正直になり、やりたくないことを自己認知することが大事だと思います。
諦めないこと、投げ出さないことを大事だと思っている方にお勧めの一冊です。もちろん、簡単に投げ出さないことは非常に大事なことですが、時と場合により、こうした考え方も身に着けてはいかがでしょうか。


第2位
人は聞き方が9割
著者:永松茂久
https://www.subarusya.jp/book/b592938.html

「人は話し方が9割」という本を読んだことがある方は多いと思いますが、続編と言うか、拡大版の本書。聞くことの力を高めることは人間関係を良好にし、人生が豊かになるといってます。
個人的にはビジネスにおいては「聞く」ではなく「考える」ということが重要だと思います。単に発された言葉を頭に入れているのか、その言葉の背景、感情を汲み取ろうとしているのかによって、相手への印象が大きく変わります。また、相手への印象だけではなく、1つ1つの仕事を覚え、与えられた情報からアクションに結び付くまでのスピードが非常に早くなります。
本書にもオンライン化において聞き方の重要性が増していることが書かれていますが、リモート会議では表情は非常に重要になったと思います。人の話を聞くときに眉間にしわが寄っていないか。つい、欠伸をしてしまっていないか。自分の家だからといって、リラックスしすぎていないか。注意が必要ですね。
特に部下との1on1では上司からすると大したことがない話でも、部下からすると一大事といったことは多くあります。気持ちを汲んだうえで「(安心して)大丈夫だよ」と言うのか、上から「(そんなの)大丈夫だろ!」と言うのか。にもよって、相手との信頼関係は大きく変わると思います。
本書に書かれている言葉でこのフレーズは納得感もあり、すごく素敵だなと思いました。『身体は食べたもので作られる。心は聞いた言葉で作られる。そして未来は語った言葉で作られる』
思い浮かべていただいて、最近誰かの話をじっくり聞いた、という記憶がない方はぜひお勧めしたい一冊です。


第1位
キャリア・ウェルネス
著者:村山昇

https://pub.jmam.co.jp/book/b591024.html

新たなキャリア観として「キャリア・ウェルネス」という考え方を提唱している一冊です。仕事はほどほどにして、自分の心と身体を極端に守ろうとする「自己防衛的なキャリア観」が増えている今日、「健やかさのキャリア」を育むべきだ。ということが書かれています。
具体的には、これまでは能力やスキルや知識を身に着けることが重視されてきたが、「観」を磨くこと。つまり、与えられた仕事を変えたり、つくり出せるような自分軸を据えて、能力を習得・更新していくことの重要性が説かれています。
個人的にも、キャリアと言うと、すぐに出世だとか、肩書きだとかをイメージする人がいますが、そうではなく「誰にどんな価値を与えられる人になるか」ということだと思います。WILL-CAN-MUSTを設定することではなく、の重なりを大きくすることを意識するのが良いと思います。
・ ライスワーク(食べていくために、稼ぐための仕事)
・ ライフワーク(長きにわたって取り組みたい仕事)
・ ソウルワーク(深く強い動機で取り組める仕事)
今の自分はそれぞれ何割ずつになっているのか。本書の途中では有名な3人のレンガ積の話が出てきますが、レンガを積む仕事なのか、大聖堂をつくる仕事なのか、捉え方は人それぞれです。改めて年末年始にじっくり振り返ってみてはいかがでしょうか。


終わりに

いかがでしたか? 興味のありそうな本はありましたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
繰り返しになりますが、僕自身の独断と偏見による勝手なランキングですのでご容赦ください。

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普段はいくつかマネジメントに関する記事を書いています。ご興味をお持ちいただけるようなものがあれば、ぜひご覧ください。

シリーズ①:しくじりマネジメント
これまでの僕のマネジメントの失敗とそこからの学びを書いています。
自分もこの失敗やったな。とか、この失敗やってしまいそう。と同感いただけるものがあれば、ぜひご覧ください。(リンクはこちら
シリーズ②:ビジネス本のお勧めランキング(連載中)
1ヶ月に約30冊くらいの本を読んで、その中からおすすめの5冊を偏見と独断でご紹介しています。比較的、様々なジャンルを読んでいるので、読みたい本が見つからない方はぜひご覧ください(リンクはこちら
シリーズ③:リクルートで最強で最高の組織ができるまでの物語
在籍会社で実際に組織を作り上げたプロセス(実話)を生々しく、お伝えしています。組織文化によって、同じようにはいかないかもですが、参考になるポイントがあるかもしれません。全4回の記事です(リンクはこちら

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仮谷泰祐|働くを愉しく
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