〜つわり〜

　元々、ウエディングフォトの為と、その先の未来として妊娠しやすい身体になりたいと思って、2年前にクロスフィットに行き、ダイエットを開始したところもあったので、妊娠出来た事自体がすごく嬉しかった。本当に色々な事を教えて下さったジムの方やメンバーさんには感謝しかないです。
　
　ただ、体重が増えすぎないかが自身のすごく心配していた点だった。なぜなら、以前の体重では希望している産婦人科での出産はリスクが高い為、難しいと言われていたから。

　つわりがひどくて…しんどすぎて&切迫流産の診断もあり、この1年半通っていたジムでの運動を出来なくなった事がすごく心配だった。そうしている中で運動もお休みして筋肉の硬さが無くなってきて、自身の身体の衰えを感じたり、年内に達成する事を目標にしていた懸垂も出来ない悔しさが募っていった。

　しばらくつわりはしんどいながらも、酸味のあるものや麺類や果物などその中でも食べやすいものも少しずつ分かってきた。
　タンパク質は大切だと分かりながらも、肉や魚がどうしてもキツくて塩分・糖分過多の生活が続く。

　特に梅・冷凍フルーツ・レモン水・フルーツゼリー・ピンクグレープフルーツ・リンゴジュース・酢の効いた冷麺が口の中がさっぱりして特に食べやすくて、美味しく感じた。

　お腹が大きくなってからの方が大変だと思っていたが、みんなに言えないこの初期のつわりの時期も地味にしんどいという事を思い知った。

　食事だけでなく、匂いにすごく敏感になり、電車での通勤時のおじさんの匂いや様々な香りをより敏感に感じ取るようになり通勤の人混みがすごく苦痛だった。

　ある時、金髪で太めのピアスを唇にあけている吊り目でごつめの若者に肩を叩かれた。

『怖い…なんだろう…私何かしたかな？』

と思ったらその人が席を譲ってくれた。

　まだお腹も大きくないし、マタニティーマークがついている事に気づかず、そのまま座っている人も多い中で、やんちゃそうな若者の優しさがすごくありがたかった。

　人を見た目で判断してはいけない。心からそう思った。

　結果的に私の場合、つわりは6ヶ月の安定期に入る頃には無くなりました。
　一時的にはしんどいけど…絶対終わりは来る。
　自分が経験してより患者さんの気持ちに寄り添えるようになって、良かった。

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