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ナカヤマフェスタに会いに行く~AERUファンミーティングレポート~
今回、うらかわ優駿ビレッジAERU様にて実施されている「AERUファンミーティング」に参加できることとなり、幸運にも間近でナカヤマフェスタ号と触れ合える機会に恵まれました。週半ばに北海道が寒波に見舞われていた影響もあって浦河までたどり着けるか不安もありましたが、何とか寒波は週末には過ぎ去り、むしろ渡道した際の服装では汗をかくほどに…。
映像でしか見たことのないナカヤマフェスタ号、果たして今どんな風に過ごしているのだろう、そんな思いを抱きながら、楽しみ半分緊張半分でイベント本番を迎えました。
なお、今回掲載の写真および触れ合いの内容は、このイベントに伴いスタッフの方より特別な許可を得て撮影・実施しているものです。
ここからは、実際のイベント内容を記していきます。最初に、触れ合いを担当する馬の名刺+他3頭(つまり、全頭)の名刺をプレゼントされ、諸注意を受けた後に、センター厩舎へ移動し、対面となりました。
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本日の主役、フェッスーことナカヤマフェスタ号の登場です!放牧先から一旦厩舎へ帰った後、頭絡を付け替えてのお出ましでした。
この頭絡は種牡馬時代のもので、以前オークションで落札された方のご厚意により、ファンミーティングの期間中貸していただいたものとのこと。馬名の文字が大きく印字され、どことなく重厚感があります。
この後、洗い場に移動してスタッフの方による手入れが行われた後に、ナカヤマフェスタ号に関する簡単な説明があった後、触れ合い開始となりました。フェスタがファンミーティングに参加するのはこれが2回目。初めての触れ合いだった前回は、ややナーバスになっていたのか参加者の方のフードやカメラのストラップを噛んだりしていたとのことでした。しかし今回は慣れがあったのか非常に大人しく、リラックスしたような表情を見せていました。
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実際にフェスタを撫でてみますが、冬毛が生えている割にはゴワゴワしていませんでした。自分が馬を触ったことがないというのもありますが(冬毛があるとゴワゴワしているという先入観がありました)、馬の体毛と頭蓋骨の感覚がダイレクトに指先に伝わってきて、不思議な感じがしました。
そして、レプリカのゼッケンと、こちらも所有者様から貸与されたネームプレートを持っての撮影を行います(そちらの模様は、AERU様の公式Xを参照してください)。
この後、厩舎の方へ移動して、餌やりの時間となります。その前に、センター厩舎を背景にして、フォトパドックのような形式での立ち姿を撮影する時間が設けられました。
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厩舎での餌やりの時間。自分はこの日、午前中から放牧地でフェスタの様子を見ていました。そこではずっと牧草を食べていたのですが、この時間になっても次々に牧草を口に運んで、すごい食欲でした。
(実際には、この時期なので放牧地の草は枯れているか雪に埋もれているため、実質的に食べていた量がそこまで多くなかったのかもしれません)
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厩舎馬房では、フェスタを中心としながらも、他の功労馬3頭に対しての餌やりも行われました。
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まずはスズカフェニックス号です。牧草を前にすると、一気にテンションが上がってそわそわ。放牧地では大人しかったのですが、名物(?)のヘドバンもこのタイミングで見ることができました。人に触られるのは苦手なのか、スタッフの方相手でも手を出されると避けたりしていました。
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続いて、菊花賞馬オウケンブルースリ号です。スズカとはかなり仲が良いようで、放牧地でも終始イチャイチャしていました。
余談ですが、スズカフェニックスは高松宮記念、オウケンブルースリは菊花賞の勝ち馬ということで、同じ放牧地にいるところを観察していると、短距離馬と長距離馬の体形の違いが、なんとなく分かったような気がします。
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最後に天皇賞(春)を勝ったマイネルキッツ号です。放牧地はフェスタと同じところ…なのですが、放牧地ではお互い離れて行動していることが多く、何となく微妙な関係。ちなみに、立場的にはフェスタの方が上なのだそうです。キッツの方が年上ではありますが…。
3頭とのプチ触れ合いが終わったところで、再びフェスタのところへ。残りの牧草を食べてもらって、最後のご挨拶。
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以上で、あっという間の1時間は終了。最後にポストカードのプレゼントがあり、ファンミーティングは幕を閉じました。
TV番組等でよく見る、記者や厩舎の方々が競走馬とコミュニケーションをとる場面を、引退馬とはいえ自分がG1馬と行っているという、現実感のない1時間でした。初めて生で見たナカヤマフェスタはとても穏やかで、文献や映像で知った競走馬時代の荒々しさは、どこか遠くへ置いてきたようでした。
自分はまさに現役で走っていた頃のナカヤマフェスタを知っているわけではないので恐縮ですが、たくさんの方々の思いと縁が繋がって今AERUにいるのだろうとこのイベントを通して感じました。終の棲家となるであろうこの場所で、たくさんの人の労いや慈愛を受けながら、長生きしてほしいと思います。
最後になりますが、このような場を設けていただいたうらかわ優駿ビレッジAERU様、また、イベントが良いものになるようにと、頭絡やネームプレートを貸与いただいた所有者様、ポストカードを制作していただいた方など、このイベントに関わる全ての皆様に、この場を借りて、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!
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