幸せになるには感情を受け入れよう
2021年5月24日
武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第7回
【講師】はなまる学習会代表 高濱 正伸(たかはま まさのぶ)さん
講師プロフィール
■高濱正伸プロフィール
1959年熊本県人吉市生まれ。
県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。
東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。
算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。
1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。
1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。
チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20,000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、年間約10000人を引率。
各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、なかには”追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。
https://www.hanamarugroup.jp/kouenkai/profil/masanobu_takahama
不幸になった人がなぜ不幸になったか?
いきなり本質的な話から始まりました。
「不幸になった人がなぜ不幸になったか?」
高濱さん曰く、それは「心の問題」であるとのことです。
不幸になる人は大脳皮質の知性のみで生きているため、やりたくない仕事を上司に押し付けられても反論できなかったり、自分と他人を比べてしまって落ち込んだりしている、と。
一方、幸せな人は大脳皮質よりも感情脳(大脳辺縁系)に従って生きている、とのことです。感情脳は好き嫌い・恐怖などの感情を司っている部分です。
言われてみれば確かに人生を楽しんでいる人は感情が溢れていて、好きなものに対して全力で取り組んでいるイメージがあります。
なお、この感情脳を普段は大脳皮質が抑え込んでいるため人は落ちついているが、抑え込めなくなったときにイライラしてくるそうです(ex. 子供を出産した直後の女性)
<参照>
http://e-enaruterasu.jp/post-2129/
子供を持った母親がなぜ感情的になるのか?
先ほどの続きですが、なぜ子供が生まれた後の母親は「鬼ババ化」するのかという議題に移ります。
子供と母親は大脳皮質でコミュニケーションは取っておらず、感情脳のみで意思疎通しているのだそうです。したがって、母親は感情脳が剥き出しとなり、感情の起伏が激しくなるとのこと。
そこに「なんでそんなにいらいらしているんだ?」と父親が話しかけると母親はキー!!!!となってしまうのだそうです。
ちなみに父親は大脳皮質中心で生きており、「分かるか、分からないか」で全てを処理しようとしています(確かに・・)。
高濱さんはそんなお父さん達に「感じるか、感じないか」で処理しないといけないケースがある、とよく言っているそうです。
(自分も気をつけたいと思います・・笑)
自分の「心」を俯瞰すべき
高濱さんは父親が医者で、医者になることが求められていました。しかし、自分は医者という仕事にワクワクしない、と感じて別の道に進むことを決めたそうです。
その後3浪して東大に入り、東大入ってからも自分は何がやりたいかを求めて4留したそうです。
高濱さんは大学時代に自分が好きな「子供」と「音楽」どちらがワクワクするかをあらゆる手段を使って確認し、結果「子供」に関する仕事をすると決定したそうです。
確認手段としては、午前中に哲学的な問い(例:生きるとは?仕事とは?など)を考えて、午後に友達とその問いに対して徹底的に議論したとのこと。
確かにこのスパーリングを毎日やっていれば自分という存在をかなり深掘りできそうです。
人の評価基準に従ってはいけない
そんな「好き」を突き詰めた高濱さんからのメッセージは
「人の評価基準に従っていては不幸になる」ということです。
これは最近自分でも考えていて、自分はこれまでずっと常に人と自分を比較してきました。勝てない人がいたら落ち込み、勝てる人を見て安心する、、そんな思考回路に捉われてきたと感じています。
どうやったらこの呪縛から逃れられるのか、、
「人と比べてはいけない」と頭で考えていても無意識で比べている自分がいました。
しかし、武蔵美CLの2ヶ月間と本日の高濱さんの話を聞いて、解決策は「自分が熱中できるものを探すしかない」と確信しました。熱中できるものがあれば、人のことがそもそも気にならないのではないかと思います。
これから時間をかけて自分と向き合いたいと思いました。
所感・まとめ
高濱さんは感情脳を豊かにするには「心を揺さぶられる経験を何回できるか」が重要とおっしゃっていました。
そのためには色々な人と交流したり、旅をしたり、映画を見たりするのが良いとのことでした。
自分は平日疲れて休日は家で休んでいることが多いのですが、積極的に外に出て色々な経験をしていかないといけないと反省しました。これから改めたいと思います。
また、先ほど書きましたが自分が熱中できることを見出さなければ、、
人生を豊かにするために。36歳で人生出直しです。
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