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出初式~町を火から守るヒーロー~


消防士がやっている出初式で「梯子登り」を初めてみた。
10メートルぐらいの竹でできた梯子に「ハッ!!」と気合を入れ勢いよく登りあっという間に頂上につきパフォーマンスをやりだした。

Wikipedia参照:東京名所八代洲町警視庁火消出初梯子乗之図(部分)、歌川広重(3代目)、明治8年(1875年)の出初式を描いた錦絵。右側で梯子乗りをしている。

「まー、よくも怖くもないでやっているな。」

パフォーマンスしている人たちは鳶職人がしていた。場所によっては消防士の人がやっているところもあるらしい。

なんでこんなことをしているのか?

普通に見ていると「すげ~」という言葉以外には、思考停止してただ見ているだけなのだが、今年は疑問をもって行動するということ。年初めに目標を破るところだった。あぶね~!!

疑問に思ったところを紙にかいた。
・消防隊ではなく、なんで鳶職の人がやっている?
・昔の人はなんで梯子に登っているのか?
・今もなんで伝統として受け継がれているのか?

消防士ではなく、なんで鳶職がやっている?

僕なりの予想は、消防隊とかなく民間で町を守っていたのではないのかな?と考えていた。民間消防団みたいな感じで、いまでいうとネット警察てきな?。それで、その中心となるのが鳶職の人だった。

マー実際に調べてみれば分かるよな。

調べた後

江戸時代の鳶職人は、火消し(消防士)も兼任していた。建築のスペシャリストとして、火事が広がらないように、隣の家を棒状の鳶口を使ってし解体していた。鳶職の名前が付いたのは、この棒状の鳶口からの由来である。

Wikipedia参照

予想は当たったけど、実際に考えてみたらすごいよなー。
江戸時代は火事が多く、今みたいに水道なんてないし、水をくみ上げる前に家は燃えつくされる。
その前に、家のことは知り尽くしている鳶職人が登場。
あっという間に家を解体して被害を抑えていたんなんてプロフェッショナルだな。現代では職業が分類されているから知識がないのも当然なんだが、命を守れるぐらいの知識は持っておいたほうがいいな。

避難経路の確認、煙はどこに集まるのか、小さい火事の処理の仕方(消火器)、ガス爆発が考えられるからどれぐらいまで避難したほうがいいのか?
最低限の知識を持っていたら、身近にいる大切な人ぐらいは守れるだろうな。

昔の人はなんで梯子に登ってパフォーマンスをしているのか?

様々な形で、技を披露しているのをみて、当時はこの技を使って、人を助けたりしていたんじゃないのかなと思ってみていた。片足だけをかけて手を伸ばし、ケインコスギが出ていたリポビタンDのCMみたいな助け方を思い浮かべていた。

調べた後

町火消の中心となったのは鳶職であり、梯子乗りは、現場の風向き、状況確認が始まりで、仕事前の訓練や準備運動に行われたと言われる。


高いところ仕事するのに、度胸がないとできない。新人が現場に出る前に梯子乗りができないと話にもならないのは見える。ビビり足がガクガクして「怖いよ~」と叫んで仕事にはならないのは想像できるな。

今も伝統として受け継がれているのか?

ポールダンスや、サーカスのように、派手でダイナミックなパフォーマンスの一部として残しているのかなと思った。

調べた後

江戸時代に鳶職人が火事を止めるために行っていて、日本人はこうやって火事を発見して風邪を読み火を止めていたんだよ~。と残すため面白く、誇りをもってパフォーマンスをやっているんだなと知れて良かった。今も消防士や鳶職人の訓練としても残っていることが素晴らしい。

日本の各地域で無形民俗文化財に登録されている。各所で見ることが出来るので、旅行に行った際には、地域によってパフォーマンスの違いをみて楽しむことができるのかもしれない。

こうやって歴史を知ることで、命を懸けて町を守ってくれた人たちに、感謝をする気持ちが湧き上がってきた。鳶職人や消防士を見かけたら、心から「ありがとう」とお礼を言うことができる。

目の前にあるものに気が付いて、疑問に思い、調べて感謝できるようなブログにしていきたい。

15:00~18:30

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