学力とは
9月入学が話題となっているが、雰囲気的に4月入学が継続されるだろう。個人的には9月入学が良いと思う。
4月入学となれば、今年の冬には入試が始まる。実質8か月前後だ。学校が再開されない中で受験を行うのだろうが、学力の格差が問題となるだろう。
偏差値の高い大学に行く層は、自学自習が身についていたり教育に関心のある家庭が多い。結果としてそれなりの高校に通っている。だから、学校が再開されていなくて問題はない。
問題となるのは、大学に進学できるかできないかの層だろう。高校がペースメーカーとなり管理をし、授業があるからという理由で尻を叩かれ勉強をしている学生だ。現在は、ペースメーカーも止まり尻もたたかれない状況で、あと8か月で篩にかけられる。受験は積み重ねでしかない。特に語学が伸びない。自分で自分を律して、学ぶ力がない学生はふるい落とされる。
大学上位層に合格する学生は大きく変わらないだろう。個別にみれば様々だが、ある程度の枠に収まるはずだ。学力のない学生は、学校が再開していれば大学に合格できたかもしれないが、自学自習ができないので専門学校に進学とかFランクと呼ばれる大学に入学するため浪人になるケースが増えるのだろう。人間は愚かなもので、大卒かそうでないかで人の見る目が違う。自分の物差しを持っていないから学歴で判断する。学歴で判断するのが妥当なケースもある。
外国にビザを申請する際、大卒かそうでないかは大きな違いがある。日本以上に学歴がモノを言う。
学力とは自分で学ぶ対象を見つけて、噛み砕いて自分の身につける力だろう。結果として点数が取れたり、有名大学に進学できる。
社会人を経験してみると、予備校に学ぶ対象を絞ってもらったり情報を貰い、暗記力が優れていただけの学生は、社会人になり淘汰される傾向にある。何をすればいいかわからない状況や答えのない問題が社会に出ると多い。
ただ、現在の教育システムを考えると予備校や塾を利用して暗記で点数を稼ぐのが合理的なのだろう。時間がないので、余分なところを外注していると思えば当然だ。
学生の時も社会人になっても本当の学力がない人は、インフルエンサーなどという怪しい人種の鴨になってしまうだろう。他人は答えを教えてくれない。