繰り返しの魔術!スパイラルアップする音楽 怒涛の反復地獄
繰り返すことでじわじわと聴き手を追い詰めながらも、気持ちはいつの間にか気づかないうちに高揚させていく、そんな音楽が大好きです。反復の魔術は、音の波動の禁書目録です。気づけばいつの間にか反復地獄の虜です。
という、かっこいい言葉もあるようですので引用させていただきます。繰り返すことで生まれる高揚感、本日もヘッドフォン推奨で大音量でどうぞ!
Cornelius - Another View Point
初めてエレキギターとエフェクターを手にしたあの日。曲なんか作れなくても「ディレイ」「コーラス」「逆再生」などのエフェクターを延々いじって、適当な音の混ざり具合を楽しんでいたあの頃。
その衝動を持ち続け、音遊びの精度を化学の実験レベルまで上げた。
童心を持った大人のソリッドな音遊び。
Radiohead - The National Anthem
ドラムとベースが同じフレーズを執拗に繰り返す人力ループサウンズです。ノイズ嵐の中、オンド・マルトノ(という楽器)が青白く空間を描きます。その上でブラス陣は好き放題やってますが、ドラムとベースは寡黙に反復地獄です。「もうわかったから!」って言っているのに何度も同じことを言ってくる人いますよね。あんな感じでグイグイ追い詰めにかかってきます。でも好き!そんな華悪崇(カオス)です。
Maurice Ravel - Boléro
繰り返しの局地。水戸黄門リズムにアラビックな音階が気持ちいいです。初めは独りぼっちで中世の森の中。次第にRPGのように少しづつ色んな力を持った仲間達が集まって、スパイラルアップしながらパーティーは続きます。色々ありつつも最後はやっぱり狂気乱舞の乱痴気大騒ぎです。敵も味方も殺しまくりです。やがて物語は怒涛の大団円を迎え大残響でThe Endです。
録音の状況で音が割れるんだけどこのボレロが一番ダイナミック!深いホールリバーブで繰り返されるド低音の残響が気持ちいい。怒涛の大音響!この会場にいたかった!
以上です、ありがとうございました。