ワタシを知る方法
見た目で振り分けされたグループがあって自分の見た目はどこのグループに所属しているかを迷っていた。
他の人も私はどこのグループなのか分からなかった。
司会をしていた有田哲平が先に美輪明宏がどこのグループかを決めようと、美輪明宏に聞いた。
美輪明宏は「私はどこのグループに属すると想い?」と逆にお聞きになった上で分からないならこういうゲームを提案してきた。
「今皆さんが持っている様々なハンカチを1度地面にばら蒔いて落ちているハンカチで好きなハンカチを6枚拾いなさい。
拾い終わったら、今度は他の人に見せながら他の人が持っている中で欲しいハンカチをどうにかして手に入れて自分の持っているハンカチを必ず6枚になるようにしてみなさい。」
一斉に、ばら撒かれたハンカチの中で好きな柄、大きさ、質、匂いを速く見つけて、所有数6枚になる。
すると今度はハンカチの交渉や盗み合い、殴り合いが始まった。
私は話術や暴力が苦手だから素早さで勝負していた。
上手く入手すると所有数6枚にするため1枚捨てていたが
若槻千夏が私の欲しいハンカチを2枚持っていたので2枚盗む事が出来た。
しかし2枚も盗まれた若槻千夏は流石に血眼で奪い返そうと追って来た。
しつこさに負けて私は持っている6枚の中で好きな物を2枚渡すという選択肢を若槻千夏に提案した。
すると若槻千夏は奪われた2枚ではなく私の所有していた別の珍しく希少性の2枚を指定した。
私の所有するハンカチ6枚を見比べると確かに盗んだハンカチの計8枚の中では、盗んだ2枚は6枚の中では微妙に似ている。
若槻千夏も希少性という視点でハンカチを集めていることに気がついた。
私はハンカチではなく若槻千夏を観察し始めた。
すると有田哲平はゲームの終了の合図と共にその所有ハンカチによるグループ分けの分析と考察に検討会を仕切り出した。
若槻千夏の元いた席には若槻千夏の子供が泣いて居た。
その子供は目が1つでオムツを付けた男の子だが話をすることが出来た。
男の子は私の事を良い人か悪い人かを判断する為に自分の見た目をどう思うか訊ね、男の子自信を育てる気持ち愛せる気持ちがあるかを試している様だった。
私は、私の趣味と特技と似ている思考の人を知る事で私のグループ判別は希少性を求めいるグループに属する事を理解し始めた。
同時に希少性を集める事でそれは希少性では無くなる事も理解した事で求めている事はモノではなく知識、体験、経験の中で他の誰かでもない、
自分を希少性になることだと理解した。