人生の夏休み
ここ1ヶ月くらいのことですが 近所の野良猫が たぶん家猫になったのです。
ミーコとねこで出演してくれた 白黒のハチワレねこです。
いつも縄張りにしているお家の人に餌をもらっていました。
そして 今年は厳しい夏でした。
急激に気温が高くなることも 急激に涼しくなることも ゲリラ豪雨もあり
ねこにとっても厳しい夏だと思いました。
私はねこを家にスカウトしようとしたこともありました。
しかし 縄張りを超えることはありませんでした。
年齢不詳で 若いねこではないと思います。
毛並みは良いとは言えません。
あえて言うならリカちゃん人形のようなキシキシした毛質です。
体型も小柄で 餌もいっぱいは食べません。
お腹が空いたら ちょこちょこ食べていました。
野良猫は 厳しい外の世界で生きているため 実際よりも 老けて見えるのかもしれません。
私は そこのお家の前を通ると いつもねこを探していました。
ねこも私が確認できるとにゃお!と近寄って来てくれました。
そして 恒例のマッサージタイムです。
私もねこも幸せな時間です。
しかし 幸せな時間は長くは続きませんでした。
私の今いる地域は痴漢や変質者がよく出るそうです。
私も ねこによく会いに行って 会話をしていたので
やばい人だと思われていたかもしれません。
しかし 会えば私はいつも癒されていました。
ねこも私を友達と思っていたことでしょう。
縄張りにしているお家の人はすでに何匹か家猫がいます。
最近の治安の悪さや 厳しい天候の変化の影響、 野良猫は若くないこともあって
体力的にも外の世界では今後 生きて行けるか分からない。
いろんな事情を加味して 縄張りの 家猫となったのかもしれません。
そう信じています。(全て私の想像です。希望的観測です。 )
野良猫は家猫になって終の住処を獲得したのだと思います。
最後に会ったのはお盆の前でした。
餌とお水がキッチンの窓から出てきました。
ごはんタイムに邪魔するのも悪いと思い
また来るね!と言ったのが最後の言葉でした。
ねこは自販機の上から 離れていく私をずっと見ていました。
時々今でも思い出します。嬉しい反面 寂しさもあります。
そこのお家の前を通ると ねこを探してしまいます。
キッチンの磨りガラスからでも 姿を確認できれば良いと思いました。
しかし もう誰かを待つことは ありません。
家猫になれたのだから。
そんなこともあったけど 私も前に進む時期が来ているのかもしれません。
この地域に引越して来たのは 約1年半前です。
保護猫を飼いたいと思いペット可のアパートに引越しをしました。
しかし 定職にまだついておらず 保護猫を譲り受けることはありませんでした。
ねこを拾うこともありませんでした。
また 私自身も体調が安定せず 長時間 働くことが出来ませんでした。
人混みを歩けば心がざわざわし 大きな音や匂いに敏感で
一時期 パニックやHSPの様な気質がでることもありました。
今思うとこの1年半は この静かな落ち着いた環境で
体調を回復するために引越してきたのかもしれません。
定職に就くことも フルタイムで働くこともせず ただただ 体調を回復するための時間だったのかもしれません。
お陰様で体調が安定し 心も体も回復してきました。
この1年半は自分を立て直すための 人生の夏休みのような日々でした。
ずっと働き続ける人生もあるけれど 時に自分の人生を見つけるために
立ち止まって考える時間も必要だと思いま
した。
保護猫をお迎えすることはなかったけれど
野良猫に出会って仲良くなれたこと。
ねこのように柔軟に生きれば 人生は楽しいと教わることができました。
毎日をハッピーで気分良く生きるには 頑張り過ぎないこと。
私は 引越したことで ねこから愛や柔軟に生きることを教わった気がしました。
そして ねことの突然の お別れもあったけど これは私にとっても変化の時期だと直感で分かるのです。
もうこの土地で学ぶことが終わった気がしました。
ねこに会えなくなってから時々 引越しをぼんやり考えていました。
次は私が安心で安全な場所に行く時期なのかもしれません。
そろそろ 引っ越すタイミングかもしれません。
今は本当に住みたいところを探しています。
とりあえず引っ越すのではなく 終の住処を見つけたい。そう思っています。
子供の頃から引越しが多く 大人になっても引越しが多い人生でした。
私が中学三年生になる頃 初めて一軒家に住むようになりました。
戸建てに住むようになり 自分の部屋をもらえたこと 今でも嬉しく思っています。
安心できる家は最高だと思いました。
人は住む場所で 運気や人生までも変わることがあると思います。
引越しすると 行動が変わり 通る道も変わります。もちろん運気も動きます。
その時の自分の心が反映されます。
ポジティブな引越しなのか もうそこには居たくないと焦って出ていく引越しなのか。
自分の心次第でプラスの引越しか マイナスの引越しか変わってくるものです。
私が 次に引っ越すならば もう妥協せず前向きな引越しを希望しています。
そしてイメージがあります。
庭付きの長屋でねこを飼って 私は物書きとして 穏やかに暮らしています。
この1年半は 自分の生き方を見つけるための人生の夏休みだったのかもしれません。
自分の心を見つめ直し 回復するために必要なことだと思いました。
人生の夏休みは 誰にでもやってくるものだと思います。
新しい自分に生まれ変わるための大事な時間だったのでしょう。
私は 今日も安住の地を探しています。
今日も誰かに必要な言葉が届きますように!
最後まで読んでくれてありがとうございます♥♥♥
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