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映画『ココ・アヴァン・シャネル』から生き方を学ぶ

お越しいただき、ありがとうございます。

先日、BS NHKで『ココ・アヴァン・シャネル』の放映があると知りました。

パリオリンピックに掛けてるのかなぁなんてぼんやり思ってその時はスルー。

ハイブランドにはあまり興味がないのですが、なんだか気になり、後日Amazonプライムで観ました。

幼少期からブランドを成功させるまでのストーリーが描かれているのですが、その生き様の中には、「自分を大切にして使命を生きる」がはっきりと描かれていました。

私がこのタイミングで観ることは必然だったようです。

ネタバレありますので、観たい方はここから先は読まずに映画を観てみて下さい。


ココは貧しい家庭に生まれ、母を早くに亡くした後、姉と共に孤児院に預けられ、親の愛情を十分に受けることなく育ちました。

苦しみが深遠すぎて、大人になってからも幼少期のことはほとんど語らなかったようです。

私が注目したのは、ココが人生を自分で動かした転機となる出来事が3度描かれているところです。

ココは元々、舞台女優を夢見ていました。

副業として働いていたキャバレーで出会った資産家バルサンの導きによりオーディションを受けますが、最後まで聴いてもらえずにショックを受けます。

それでも夢を諦めきれず、仕立て屋の仕事をするのですが、自分の本当にやりたいことがわからなくなり、バルサンの家に転がり込みます。

ここが最初の転機。

自らの意思でそれまでの生活に終止符を打ち、受け入れてもらえるかわからないバルサンのもとを突然訪れたのです。

この行動力は圧巻。

ココはバルサンの家に置いてもらえたのですが、プレイボーイの彼のタイプではなく、パーティー客のもてなしをさせられるような雑な扱いを受けます。

そこで裕福な人たちとの接点が生まれるのですが、当時の煌びやかに着飾ったご婦人たちのファッションを冷ややかな目で見ており、バルサンの服をリメイクして男装したり、ワンピースを手作りして着用していました。

その裁縫の技術が、ある日ご婦人の目に留まり、帽子の注文を受けるのです。

それまでは何か仕事をしたいという強い欲求に押されながらも、時代背景的に女性が働くシステムは確立されていなかったため、悶々とする日々でした。

そんな折、バルサンの友人であるイギリス上流階級のボーイと出会います。

お互い最初から惹かれ合うのですが、愛を知らないココはどうしたらいいかわからずに彼に冷たく接してしまいます。

可能性がないと判断した彼がココから離れようとした時、ココは心を開いて彼に自分の気持ちを伝えるのです。

これが2番目の転機。

ココとボーイは愛し合う仲となり、ボーイが出資してパリで帽子屋を始めます。

元々は女優になる夢を持って目指していたけれど、人から求められた裁縫の技術を活かす仕事こそが使命だったのです。

使命は自分がやりたくて目指す事ではなく、特段努力せずとも出来てしまう事であり、人から求められる事

だと聞きます。

まさにだなと思いました。

ボーイは政略結婚をしたのですが、ココと過ごす時間を求めてパリで逢瀬を重ねていた折、不慮の事故に遭い他界してしまいます。

せっかくつかみかけた幸せを失ったココは、深い悲しみの中、一念発起して次々と新しいデザインのファッションを生み出し、ショーを開催するまでとなりました、というところでエンディング。

ボーイがもし生きて一緒に過ごしていたら、愛に溺れて仕事は二の次になっていたかもしれません。

それくらい愛し合う2人の姿が描かれており、とても切なくなりましたが、この体験あってこそCHANELは今の立ち位置に登ることができたのでしょう。

最愛の人を亡くした悲しみに溺れず、自らの意思で立ち直り、無心にデザインを生み出したところが3番目の転機です。

ココが

自分の魂の声に正直に、人目を気にせず自分を表現し、本来の自分で生きる行動をしたことが使命へと導いた

と感じ、今の私にとても響く作品でした✨

あらすじを書きましたので、これを読んでから映画を観られても楽しめるかと思います。

それに、捉え方はその人次第。

私もこのタイミングでなかったら、違う感想を持ったかもしれません。

もし、他の着眼点をお持ちの方がいらっしゃれば、コメントを頂けると嬉しいです🥰

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