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仮想劇場短編演劇祭(後編)[ライブ配信]

さぁさぁ見てきましたよ。今回は1団体ですね。万博設計という団体さんでした。

1団体目:万博設計
手術直後の年配女性の話でした。

息子と思われる人物や看護師が傍らで心配そうにいるんだけど、術後すぐということもあって思うように声が出せない、身体も動かせない、苦しいけど苦しいとも言えない、周りにそれを慰められても、まるでわかってるようでわかっておらず、とにかくそのかけられた言葉への苛立ちと下手すると憎悪だけが募っていく。もういっそお迎えでも来てくれた方が楽かもしれない…私の本当の出口はどこなんだろうか?、スマホのライトじゃないけど光が見えるのはいつなのだろうか?、そして私は一体いつまでがんばればよいのだろうか…?

こうやって場面場面思い起こしつつ、改めて綴ってみると、なかなかに重たい内容ですね。

感想としては、この女性の今際の際の話って感じでもあり、全般で言えば生きることというのは何かしら囚われている話って印象でもありました。なので、がんばることばかりが推奨されて弱音を吐くこと、助けを求めることはだというこの風潮を暗に批判してるのかな?って気はしました。

よって、この後の話の流れも含めて、この女性の周りを固める看護師は看守とも、また死神という風に取れましたね。

あとは…絵的に印象に残ったところとして2つほど上げときますね。それは冒頭の映像の息子が見舞う場面。なんだか現在も続くコロナウイルスへの対応あたりを想わせます。隔離めいたものを感じるというか?。…そしてもう1つは開け放った窓か扉あたりから夜景を眺める女性の風景の場面ですね。意外に思われるかもですが劇中「傷が開く」というセリフがちょいちょいあったもんで。扉を開けば外に出られるが傷が開くと外には出られない…なんとなくですけど、相反するものを感じたものですから。

考えすぎてまとまり悪い文章になりましたが笑、面白い作品でした。

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