UPDRS Part Ⅲ 3-4〜3-5
UPDRS Part Ⅲの続きです。
UPDRS Part Ⅲ 3-4 指タッピング
【引用開始】
評価者への指示:左右の手を別々にテストします。評価者は運動の手本を実際にして示しますが、患者がテストされている間は行わないで下さい。人差指を親指にタップする動作をできるだけすばやく、大きく10回するように指示します。タッピングの速度、振幅、すくみや中断、振幅の減衰などについて、左右別々に評価して下さい。
0: 正常: 異常なし。
1: ごく軽度: 次のうちいずれか:a)タッピング運動の中断ないしためらいを1, 2回生じ、規則的リズムが乱れる;b) わずかに速度が遅い;c)10回のタップの最後のほうで振幅が減衰する。
2: 軽度: 次のうちいずれか:a) タッピング中に3~5回の中断がある;b) 軽度に速度が遅い;c)10回のタップの中ほどで振幅が減衰する。
3: 中等度: 次のうちいずれか:タッピング中に5回をこえる中断、あるいは少なくとも1回以上のもう少し長い運動停止(すくみ)が認められる;b) 中等度に速度が遅い;c) 最初のタップの直後から振幅が減衰する。
4: 重度: 運動の遂行が、スピードの遅さ、中断、振幅の減衰などのため、不可能あるいは非常に難 しい。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society
指のタッピングは、すくみ現象の1つです。
動作の開始や途中で、止まってしまうことが特徴です、
こんな感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZHmT89PnOsw
UPDRS Part Ⅲ 3-5 手の運動
【引用開始】
3.5 手の運動
評価者への指示:左右の手を別々にテストします。評価者は運動の手本を実際に示しますが、患者がテストされている間は行わないで下さい。ひじを曲げて手の平を評価者に向けて、手をきつく握らせて拳を作らせます。手のひらは評価者の方に向きます。そこでできるだけ素早く拳をいっぱいに開かせ、この手の開閉を10回できるだけ速くするように指示します。もし拳の握り方や開き方が不十分である場合は、十分に行うよう注意します。手の開閉の速度、振幅、すくみや中断、振幅の減衰などについて、左右別々に評価します。
0: 正常: 異常なし。
1: ごく軽度: 次のうちいずれか:a)運動中に1, 2回の中断あるいはすくみが生じ、規則的なリズムが乱れる;b)わずかに速度が遅い;c)10回の運動の最後のほうで振幅が減衰する。
2: 軽度: 次のうちいずれか:a)運動中に3~5回の中断がある;b) 軽度に速度が遅い;c) 10回の運動の中ほどで振幅が減衰する。
3: 中等度: 次のうちいずれか:a)運動中に5回をこえる運動の中断がある、あるいは少なくとも1回以上のもう少し長い運動停止(すくみ)が認められる;b)中等度に速度が遅い;c) 最初の開閉運動のあと、振幅が減衰する。
4: 重度: 運動の遂行が、動作の遅さ、中断、振幅の減衰のため、不可能あるいは非常に難しい。
指のタッピングや手の運動は、臨床上、その日のリハ開始時に行うと、薬効の兼ね合いをスクリーニングで行っています。
それでは!
次は、UPDRS Ⅲ 3-6 〜 3-8 です〜