UPDRS Part Ⅲ 3-9
UPDRS Part Ⅲ 3-9 椅子からの立ち上がり
【引用開始】
3.9 椅子からの立ち上がり
評価者への指示:患者を肘掛け付きの真っすぐな背もたれのある椅子に両足を床につけて、深く腰掛けさせます(もし患者の背丈が小さすぎなければ)。評価者は患者に腕を胸の前で組ませて、立ち上がるよう指示します。もし立てなければ、あと最大2回同じ立ち上がり動作を繰り返させます。それでも立てなければ、椅子の前の方に移動し、胸の前で腕を組んで立ち上がることを許可します。この状況での立ち上がりの試みは1回だけみとめます。それでも立てなければ、椅子の肘掛けに手をついて立ち上がりをしてもらいます。その試行は3回までとします。もし立ち上がれない場合は介助をして患者を立ち上がらせて下さい。患者が起立した後、項目 3.13 のための姿勢を観察します。
0: 正常: 問題なし。躊躇なくすぐに立ち上がれる。
1: ごく軽度: 正常より立ち上がりが遅い。あるいは2回以上の試行が必要。あるいは立ち上がりに椅子の前方に移動する必要がある。椅子の肘掛けに手をつく必要はない。
2: 軽度: 椅子の肘掛けに手をつくと難なく立ちあがれる。
3: 中等度: 椅子の肘掛けに手をつく必要があり、後方に倒れる傾向がある。あるいは椅子の肘掛けを使って2回以上試みる必要がある。しかし、介助なしに立ち上がることが出来る。
4: 重度: 介助がなければ立ち上がることができない。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society
立ち上がりにには、重心の移動が必要です。
椅子に深く腰掛けることで、その重心移動をみることができます。
パーキンソン病患者さんは、立ち上がりの際に、股関節伸展と膝関節伸展の伸展のタイミングがずれる人が多いです。
特に股関節伸展が、先に行われます。
十分に股関節と膝関節を屈曲するようにした重心の前方移動がたりないためだと思います。
では!
ここまでで。
次は、UPDRS Part Ⅲ 3-10 〜 3-11 です〜
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