子供時代の遊び
夏になると、雑草の成長が著しいですね。
春に刈ったはずが、もう驚くほど伸びていて、背の低い子供なら見上げるようにまで育っています。
あの頃 誰の手にも聖剣があった
伸び放題となった雑草を見ていて、ふと思い出したことがあります。
私が小学生の時の話なので、30年以上も前になります。
当時の男子の中で、はやっていた遊びに「手刀」というものがありました。
皆さんもご存じのはず。
背後から近づいて、首の後ろを、「トン」とするだけで気絶せしめる技です。
当然、そんな物騒な遊びは、はやっていません。
はやっていたのは、道端で伸びた雑草を、手刀で切るというもの。
誰がはやらせたのかはわかりませんが、「聖闘士星矢」の影響はあったと思います。
山羊座(カプリコーン)のシュラが使っていた技に、「エクスカリバー」なる手刀がありましたので。
で、それに影響を受けたであろう私たちは、全員、登下校中に雑草を切りまくっていました。
「オレの方が太い雑草切れた!」
「僕の方が切り口がきれい!」
「連続で〇本切れた!」
口々に自慢と、お互いへのけん制が日常茶飯事でした。
黄金聖闘士でも母には勝てぬ
毎日自慢げに雑草を切りまくっていたわけですが、衛生概念などないに等しい当時の私。
指に、服に、雑草の汁がしみこみ、毎日母親に叱られていました。
(ほかの子も同じく怒られていたかは記憶にありません)
それでも凝りもせずに、切り口を鋭利にするために精進する日々。
そして怒られる毎日。
母も、本当に辟易としていたと思います。
でも諦めなかったので、かなり切り口を鋭利にする領域までは到達できました。
エクスカリバーまではいかなくても、黄金聖闘士は名乗れるくらいには、上達しました。
まぁ、母親には技を繰り出す暇もないくらい、惨敗でしたが(笑)
改めて考えてみると
今思えば「下らないことに夢中になって(笑)」なのですが、充実していたように思います。
今の小学生もそんな遊び方するんでしょうかね?
そして今、「下らない」ことに熱中できるだけの熱量をどうしたら出せるのか……
成長といえばそれまでなのですが、少しもったいない気がする今日この頃です。
皆さんも、小さいころに熱中していた、今思えばくだらないなぁ、という遊びはありますか?