落語を聞いてみませんか?その1
私の趣味は落語を聞くことです
最初は落語を題材にした演劇を観に行ったことがきっかけで、すっかりはまってしまい色んな落語家さんを聞いていくうちに、数えてみたらもう11年ほどたっていました
落語は聞く側に想像してもらう芸です
目の前にいるのは着物を着て座布団に座っている落語家だけ
小道具と言えば扇子と手ぬぐいのみ
それだけで例えば長屋に暮らす市井の人々の暮らしだったり
しんしんと降り積もる雪の情景だったり
わがままなお殿様の言動に右往左往する家臣たちだったり
はたまた放課後の保健室だったり、砂漠の真ん中だったり・・・
様々な物語を、聞いている私たちの頭の中に連想させることができて初めて成り立つ芸が落語です
落語ブームとは言われつつも、落語が好きなんですと言うとまだまだ「変わった趣味ですね」という心の声が聞こえてくる
そこで、落語はそんなにハードルの高いものじゃないよ、とっても親しみやすいものなんだよ、ということを知ってもらいたい、落語ファンを一人でも増やしたいということで
「落語を聞いてみませんか?」というシリーズを始めたいと思います
その1は「興味はあるけどどこから入ったらいいの?」というお話
簡単なことです
自分が知っている落語家さんから聞いてみる、これが一番の近道です
落語は聞いたことがなくても、落語家さんなら何人もご存じですよね?
例えばテレビによく出ている人なら、笑点メンバーの昇太・小遊三・好楽・木久扇・円楽・たい平・三平、ドラマや映画でも活躍してる志の輔、志らく、談春、鶴瓶、夕飯時に突撃してくる米助(ヨネスケ)などなど(敬称略)
ほら、これだけいればこの人聞いてみたいな、という人が一人はいるでしょ?
志の輔師匠なんて、ガッテン!の時とは全く違う“落語家の顔”が見られますよ
私も初めて生で聞きに行った時は、大ホールの2階席だったのにものすごく引き込まれてしまって、帰りのバスを待つ間もまだドキドキ、リピーターが多いのもよくわかりました
まずは基礎知識なんて何もなくても大丈夫
始まったらその落語家さんの作り出す世界に身を任せるだけでオッケーです
寄席が近くにないという方も、市民会館や県民会館などの施設に、誰かしら来てくれていると思いますので、ぜひチェックしてみてください
間口が広くて奥が深い、それが落語
落語の世界へようこそ