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伝える、の総決算
今年は色々な伝えるに必要なことを書いてきましたが、今回は総決算としてまとめを書きます。
相手の想いを知る
プレゼンテーションは一方通行の話ではなく相手とのコミュニケーションんです。
コミュニケーションをとる相手を知らず話をしても何も受け入れられません。
自分の事を知ってもらう以上に、相手のことを知り、どういう伝え方をすれば伝わるかを考える必要があります。
相手を想う気持ちと、相手を知ることがまずは必要です。
相手についても、社長、決済者など、マスマーケティング的な理解では刺さりません。より詳細に、趣味や興味、環境などを洞察する必要があります。当然ですが、プレゼン資料を一回作って同じシナリオで話す、ということでは相手に刺すことが難しいです。刺さるプレゼンを行うためには毎回違うストーリーで、違う言い方で、違う落とし所を用意する位の準備が必要です。
世の中の大きな流れから相手の興味に繋げる
聞いている人は今の世の中がどういう状況にあるか、漠然と知っていても、整理まではできていないことが多いです。自分がいる世界の中で起こっている話から自分事になる様、興味にストーリーを繋げていく必要があります。
大きな世界観はその人にとってどうでも良いことかもしれませんが、いきなり核心の話をしても、その核心について自分と合っているかどうかだけで判断されてしまいます。
世の中の大きな事は本人自身がどうこうできるものではないですが、確実に自分が置かれている世界の話です。そこから繋げることで聴講者も俯瞰して認識することができるようになるのです。
分からない言葉は使わない
インテリチックに横文字を使いたいシーンがあるかと思いますが、横文字言葉は正しく理解されていないことや認識が違うことがあり、話が通じなくなってしまう原因にもなります。また、業界用語も同様に、相手が理解できているかというとそうではないことが非常に多くあります。分からない言葉は使わない、使う場合はしっかりと解説をし、自分と相手の目線を合わせる必要があります
情報を入れ込みすぎない
言いたいことがたくさんある場合、全てを入れ込んで話たい、という思いが出てきますが、一方相手からすると全てを理解しなければならない場合、理解を止めてしまう場合があります。複雑に情報をたくさん入れず、一回のプレゼンで知ってもらいたいことは1つか2つ程度にしておいた方がより相手が行動しやすくなります。
自分事で話す
どこかに書いてあった、誰かから聞いた、そう思われる・・・
どこか他人事に聞こえる言葉が出た時点で今行なっているプレゼンはこの人の本心ではないのでは?と感じられてしまいます。
自分の言葉で、自分事で話すことが必要です。
ただ、知らないことを嘘をついてまで話すということもNGです。
真摯に話す、知らないことは知らない、自分の見解とする場合はあらかじめそのことを伝える、なども必要です。
ロジックを複雑化しない
自分については良いロジックであっても、相手がそのロジックを理解できなければ伝わりません。なるべく簡潔に、相手にわかりやすい仕組みにしておく必要があります。
特にストーリーなどを複雑化したり、結論につながるロジックを綿密に計画しプレゼンに入れ込む方も多いですが、その場合は、そのロジックそのものを相手に理解して頂くための時間や資料を準備する必要があります。そういう前置きなしに独自のロジックを展開してしまった場合、相手には伝わらないということを前提に話を進める必要があります。
今年は毎週月曜日に、エバンジェリストテクニックやDX、AIの話を書いてきました。
今回はエバンジェリストテクニックのまとめになります。
来年も様々な情報をnoteで発信していきますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
それでは、皆様良いお年をお迎えください。