Rock on and Life goes on!
喧騒の中にいればいるほど、深く内省していく。ひょっとしたら、音楽を楽しむのと同じくらい、その時間が欲しいからライブに行き続けるのかと思う。
Cold as ice
アラバキ初日はとにかく寒かった。前日仙台入りした時、あまりの寒さに危険を感じ、ユニクロでヒートテックとセーターを買ったのが大正解。なかったら耐えきれなかっただろう。なんせ気温6,7度なのに野外ライブだから、異常だよね。
フェスはお祭り?
そりゃお祭りでしょうよ。
露店がいっぱい出ていて、家族づれでも楽しめるように工夫が盛りだくさん。
ステージ前方は暴れたい人たち用、後方は芝生に寝っ転がってゆったり聴きたい人向け。
いやいや、ちょっと待てよ。本当にそのミュージシャンが好きな人は、なるべく前の方で、体温も感じながら、聴いていたいんだよね。暴れたい人は前でも後でも関係ないだろうから、少し離れたところに隔離して欲しい。
踊るのと暴れるのは違うから。
一番ラジカルだったのはハンバートハンバート
基本アコギ一本だけの夫婦デュオ。いっつもひょうひょうとした佇まいで、超絶クオリティの音楽を提供しつづけている。2人のバランスも絶妙。音はフォークのくくりだろうだけど、いやいやどうして、Rockしてるんだよ。
この日の最後は電気グルーブのカバー、N.O.。これをまた、特になんのMCもなく、淡々とやっていた。取ってつけたようにやったわけじゃなくて、そもそも前からカバーしてんだよね。ああいう事件があると、すぐ自粛してしまうけど、別に音楽の価値は変わらないんだよ。
彼らの曲はなんでもない日常を切り取ったものが多いんだけど、それがまた、なんでもない日常のかけがえのなさを考えさせてくれる。
そして、内省モードにズブズブと入ったままイースタンユース。先週ワンマン行ったばかりなんだけどね。彼らも、平凡な人間がもがいて、もがきながらも前に進もうとする姿を唄う。世の中そんなにうまく行くこと多くないし、夢なんてなほとんど叶わないし、努力したって報われないことが多いのよ。でも、振り返ったって仕方ない、前を向いて歩き続けるしかないんだよ、行きている限り。ってことをいつも認識させてくれるバンド。吉野さんは同い年だし、同年代のバンドマンが、50過ぎてもがんばってるってだけでも勇気をもらう。
ベンジーの格好良さときたら!
イントロを爪弾く。「ガソリンの揺れ方」だ!一気にアドレナリンが溢れ出す。すげえな、ベンジー。20年以上前の曲と最新曲を並べて演奏しても、なんの違和感もない。当時の日本のロックシーンで、いかに圧倒的だったかわかる。確か自分より3,4歳年上だったはずだけど、歳を重ねてもなんら色あせることなく、クオリティの高いミュージックを産み出し続ける。ありえない。これだけ多作で、これだけ駄作がないミュージシャンは他に豊田道倫と曽我部恵一くらいではなかろうか。
Missing piece
もちろん、ノリがいいだけの曲も悪くない。音楽なんて、楽しんでナンボでしょう?って、その通りです。ただ、自分にとっては、それ以上のもの。10代の頃から、心の隙間を埋めるように、音楽ばかり聴いてきた。Rockがなかったら、今の自分はないだろう。どれだけ救われてきたことか。いつも満たされない気持ちを抱えたまま、missing pieceを探し続けている。それは、未だに変わらない。たぶん、一生欠けたままなんだろう。
Rock on and Life goes on
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