マンションの広告はこうして作られる
おはようございます。
今日は、私が15年ほど携わってきた不動産広告のお話をしたいと思います。不動産広告と言うと新聞とかに折り込まれてくるチラシ「駅徒歩3分、全戸南向き」みたいなのを思い浮かべる方も多いかもしれません。
不動産広告の基本と言われるのが3つのP(今度はPかい!)です。
PLACE(場所)、PLAN(間取り)、PLACE(価格)
「マンションは場所を買う」という言葉があるように、
立地が大きな要因を占めますが、問題はバス便など駅から遠かったり、
幹線道路沿いだったり、価格が高かったり。。。。
つまり購入者のニーズと剥離している場合です。
普通に打っても、ダメなんです。。。
こんな時ほど広告会社の腕が試されます。
大体が数社の広告会社がクライアントに呼ばれて、コンペが実施されます。
しかし、このコンペというものが曲者で、「売る」というよりも、
クライアントが「これなら売れる」と思わせれば勝ち!
みたいな現実があります。
プレゼンテーションは素晴らしかったけど。。。
「プレゼンの魔法」が解けた後、実は、そこから本当の勝負なんです。
広告だけでは集客できないので、イベントを開催したり
商品企画を見直したり、いろいろなコトが広告会社に求められます。
それでもダメな物件はダメなんです。
最後の切り札、それが価格の見直し。つまり値下げです。
クライアント側は利益が減るのでやりたがりませんが、
建物が完成してずーと完売しないのでは、
それはそれで資金が回収できません。
現在は建物が完成してから販売を開始するディベロッパーもありますが、
大体は建物竣工前に早期完売というのが一般的です。
ちょっとまとまりがなくなりましたが、
無理やりまとめると、ビジュアルの表現をコロコロ変えたり、
価格改定を打ち出している物件は、なかなか売れず
苦戦していると言えるでしょう。
不動産広告も、そんな感じで見ると面白いかもしれません。
くれぐれもイメージに騙されてはいけません(笑)