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富士山五合目まで行って、スーパー銭湯にも入ってきた。

「今年の夏休みは富士山に行く」妻とそんな約束をしたのは、さて6月だったか。7月、夏休み取得可能期間に入ったもののなかなか日程がとれない。お盆休みは混むだろうし、8月下旬か9月上旬かなと思っていたのだが、14日、15日と互いの予定がないことか分かった(それまでは週末も何のかんのと予定があったのだ)。じゃあ14日に行ってみるか。だいたいうちのお出かけ予定は急に決めることが多い。今回は前日に決めたのでマシな方である。

もちろん山頂まで登山をするような無謀な真似はしない。車で行ける五合目の駐車場までである。山梨側と御殿場側のどちらからか。ここは人の少なそうな静岡・御殿場口を選んだ。調べると、第二東名の新御殿場ICからは車で40分とある。残念ながら東京方面からでは直接には行けないところなので、東名高速の御殿場ICで降りて向かうことにする。

NEXCOの渋滞予測情報によれば、下りは朝8時頃から最大20キロの渋滞とある。だったらその前に抜けてしまおう。朝6時半出発を目標に、早く寝ることにする。

14日朝、5時過ぎに目が覚めてしまった。妻も目覚めている様子。だったら起きるか。顔を洗って最低限の身支度を整え(朝ご飯は途中のコンビニで調達予定)、6時に出発する。
近くのコンビニでサンドイッチやおにぎり、そして私は眠気防止用のコーヒーを仕入れて動き出す。走っている車は少ない。
ルートは3パターン。環八から用賀へ進んで東名に直接乗り入れるか、第三京浜から横浜新道を抜けて平塚経由で厚木まで行くか(渋滞は避けられるかもしれないが距離と時間はかかる)、中間を取って港北インターから首都高に乗り換えて横浜青葉インターから東名に入るか。第三京浜に乗った時の交通情報では、横浜青葉と横浜町田間で「渋滞2キロ、5分」とある。これなら許容範囲だろう。港北経由で東名に乗っちゃおう。
第三京浜はそこそこの交通量。東名に入るとぐっと車の数が増える。横浜町田での渋滞は、片側4車線が3車線に減ることに伴う渋滞だった。これは仕方ない。
後は快適に進む。秦野を抜ける辺りで電波が通りにくくなり、ラジオを消す。

7時半過ぎには御殿場ICに着いてしまう。早い早い。そのまま県道23号から県道152号へ進み、御殿場口駐車場へ。途中が自衛隊の駐屯地内を抜ける道。射爆場とかなんとか物騒な看板がいくつも並ぶ。外気温はどんどん下がっていき、気圧も下がって耳に来る。それにしても対向車や後続車がほとんどない。ここはホントにお休み中の日本なのか? 最後にツーリングのバイクが後ろについたが、こちらが152号に折れるとそのまま直進していって居なくなった。
たぶん、山頂でのご来光を目指して登山のため、時間調整して早く来た人たちはいるのだろうけど、我々のような時間帯に来る人は少ないのだろう。8時少し過ぎに駐車場着。そこそこ車は停まっている。気温は23度。
鳥居をくぐって、すぐ上の山小屋を目指す。

山道の足下は、火山灰が砂のように堆積して柔らかい。歩きにくいので道の端の固まったところを歩くようにする。そこそこ登ったなと思えるところで山小屋の建物が見えてきた。金属製の土留めで作られた階段数団を上がって落ち着く。標高1500メートルである。日差しは強いが涼しい。山頂には雲がかかっていて道行きは見えない。登っている人たちはガスの中だろうな。

振り返り、箱根の山々を望む景色を撮り(トップ写真はそれ)、冷やかしで売店の飲食関係や土産物を物色し(顔を洗う冷水が洗面器一杯で100円とな)、結局何も買わずに来た道を降りることにする。我々のような軽装組と、本格登山装備を身にまとった人たちの混在。一人、超軽装で走り降りている人がいた。あれが弾丸登山というやつかな?

車を出して山を下る。さあどうするか。そのまま混雑前に家に帰ってもいいが昼前に帰宅してもどうだかな。御殿場からそのまま箱根を下道で超えることにする。御殿場IC付近でいきなり車列がつながり、すわ渋滞かと怯んだが、皆、小道を曲がっていく。どうやらアウトレットモールに向かう人たちらしい。そのまま山越え。背後の富士山にかかる雲はなお増した様子(運転に集中していて遠くの景色まで見れない)。あっという間に峠のトンネルを越える。

芦ノ湖には寄らず、そのまま宮の下へ。箱根駅伝の山越えルートだね。箱根観光を目指したわけではないので、ただ通り抜けるだけだが、妻から日帰り温泉に行きたいとの希望。スマホで探してもらって平塚にスーパー銭湯があるようだ。ではそこまで行こう。西湘バイパスへ向かう。海沿い(山と海を一度に体験したことになる)をひた走り、大磯で国道一号線に降りる。あとは道なりに平塚市内に入り、湘南ベルマーレホームのスタジアムの隣にあるスーパー銭湯へ。

お盆期間は休日料金で一人1000円。それなりに高いが、駐車料金は6時間無料とな。そんなに風呂には入ってられないよと思ったが、施設の2階は休憩処とコミックコーナーがあるようで、ここで長時間をしのぐのもひとつのレジャーなんだなと納得。
風呂は地下1500メートルから汲み上げた天然温泉らしい。あまり長湯はせずに40分程度で出てきた。ほどなく妻も合流。早めに昼をここで食べるかとも考えたが、食堂のメニューには今ひとつそそられないので、途中で何か探すか、とにかく出ることにする。日向に停めていた車のハンドルが熱い。

後はほぼ道なりに横浜新道経由で帰宅。途中のファミレスはコストパフォーマンスが悪いとのことで目黒に帰ってから食べることにする。道もほとんど混まずに、12時50分に帰宅。約7時間の小旅行となった。