「団地のふたり」〜その2
「年取るのも悪くないもんだよね」
昭和のホームドラマのリフレインでもありオマージュなんだと思う。クセが強くてちょとワケアリっぽいご近所さん、悪人が一人も出てこない。昭和とちょっと違うのは主人公ふたりがどちらも50代独身女性という昭和ではででこなかったキャラクター。家族はお互いを大切に思っているけど、付かず離れずの心地よい距離感があってここはとても現代的。
自分にとって小林聡美は「転校生」からずっと見てる中学の同級生のようで小泉今日子は時代の先端を突っ走ってた憧れのスーパーアイドル。ドラマ序盤のキョンキョンの姿に若干ショックを受けつつ、ふたりの掛け合いが楽しくてずっと見ていたくなりました。いまや骨董品のようにも思える「団地」に昭和の時代の人々の思いと都市開発の歴史も乗せてくるあたりもよいです。
描かれるエピソードが介護だったり、50代なのに若手扱いされるのが同年代あるある。そしてまさかのキョンキョンがセーラー服で機関銃。あの台詞も。
ラストは小泉今日子と小林聡美のふたり紅白。キョンキョンが持ち歌歌ってくれるのかとちょっと期待してしまいました。
そこは「けんかをやめて」じゃなく「艶姿ナミダ娘」を歌ってほしかった。
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