湘南軌道の跡をたどる(2022.10.22)
湘南軌道
かつて、秦野ー二宮間を結ぶ軽便鉄道(軌間762mm、8駅、10.1Km)があった。1937年(昭和12年)に廃止になっているので遺構はほぼないけれど、いまはなき軽便鉄道の線路のルートをたどってみた。
タイトル写真は神奈川県のサイトの観光紹介ページより
Webには、このルートをたどった記事がいくつもあるのでそれを参考にしつつ。
湘南軌道のルート(ピンは駅跡)
距離およそ10Kmと短いので、自転車だとあっというまなので、徒歩で行ってみることにしました。
軽便鉄道の前は馬29匹を擁する馬車鉄道(1906年開業)。その後蒸気機関車5両で運行する鉄道(1911年)に。当時所要時間は40分くらいだろうか。
スタートは小田急秦野駅だけど、軽便鉄道の秦野駅はここから少し離れたイオン秦野のそば。もと専売公社のたばこ工場。たばこの葉はこの鉄道の貨物の一つだった。
軽便秦野駅あと。何しろ廃線から80年以上経つので遺構はなにものこっていない。各駅跡に県?が立てたモニュメントがあるのでそれを辿ります。
ちなみに軽便鉄道の「秦野駅」があったので、その後にできた小田急の駅は「大秦野」になったらしい。
秦野駅を出てしばらくすると、線路跡は現在の秦野ー二宮のメインルートの大きな道路に差し掛かる。クルマでは何度となく通ったけど歩くのは初めて。
東名中井インターそば。インターをまたぐ歩道橋からは鉄道が通っていた道路が見える。ここを小さな蒸気機関車が煙を出して走る姿が目に浮かぶよう。
つぎは大竹駅あと。「軽便みち」の石碑。
次は上井ノ口、下井ノ口駅とつづく。ススキのしげる下井ノ口駅のそばの建物には、木造の建物には不似合いなしっかりしたコンクリートの土台。鉄道の遺構なのかもしれない
つづいて一色駅・中里駅。のどかな田園風景
ラストは二宮駅。ここで国鉄二宮駅と接続。
軽便軌道は遺構はほぼ残っていないけれど、二宮駅近くのこの薬局のたてものは軽便鉄道の本社の社屋だったらしい。昨年くらいまで2階が残っていたとか。
二宮駅南口には名作「ガラスのうさぎ」の銅像。
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