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EUCを作ろう!9

バックアップについて。
EUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)ツールを作成していて、バックアップを取ることは重要だ。
以外とバックアップを忘れてしまうのだ。
実際のEUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)ツールの運用でも、データやツール自体のバックアップは重要だ。
バックアップToolは市販のモノもかなり出ている。
バックアップは別段、難しいことは無い。
ファイルを単体で別媒体にコピーするか、フォルダーごと別媒体にコピーするかである。
媒体自体を別媒体にコピーする事も考えておこう。
Windowsにはそうしたバックアップを行うツールが用意されている。
私はWindowsXP時代まではXcopyを使っていた。
このツールは変更したファイルのみコピーする事が出来るオプションが使えたからだ。
しかし、WindowsVista以降はRobocopyを使っている。
このツールはフォルダーごとミラーリングが出来る。
しかも、途中でハードウェア的な問題があっても、待機して復旧を待っていてくれる。
ミラーリングとは、元データと同じ状態にしてくれる機能だ。
ボリューム(媒体)のコピーもRobocopyで簡単にミラーリングできる。

世代管理をしてバックアップする方法も考えたい。
大体、3世代位をバックアップして保っていたいとしよう。
その場合、私は三世代分のフォルダを作成し、それぞれの世代を格納する。
どうやって三世代のバックアップを行うのか?
私はバッチファイルで各世代をミラーリングする様にバックアップを取っている。
具体的には、
二世代目前のバックアップ⇒三世代目のフォルダ
一世代目前のバックアップ⇒二世代目のフォルダ
現データのバックアップ⇒一世代目のフォルダ
と言った具合にバックアップを取る。

バッチで使うコマンドは、Robocopyだ。
バックアップは基本的に各世代のバックアップは別媒体に保存することが望ましい。
そして、各世代は総てを保存できることが好ましい。
つまり、ミラーリングしてバックアップを取りる。
Robocopyのコマンドを新しい順に上から三行、書き込めば、バッチを動かす毎に世代管理が出来ることになる。

ROBOCOPYの構文は以下の通りだ。
ROBOCOPY "送り側のフォルダのフルパス" "受け側のフォルダのフルパス" /MIR

Rem 2世代前を3世代前にミラーリング
ROBOCOPY "D:\no+e_2Sedai_Mae" "D:\no+e_3Sedai_Mae" /MIR
Rem 1世代前を2世代前にミラーリング
ROBOCOPY "D:\no+e_1Sedai_Mae" "D:\no+e_2Sedai_Mae" /MIR
Rem 現世代を1世代前にミラーリング
ROBOCOPY "Y:\no+e" "D:\no+e_1Sedai_Mae" /MIR

ROBOCOPYを実行すると以下の様な画面が出てコピーが始まる。

ROBOCOPY

以下にサンプルファイルをアップしておく。
送り側のフルパスと受け側のフルパスを書き換えて、拡張子をtxtからbatに変更すれば動く筈だ。

自分でバッチを起動するのが面倒な人は、Windowsのタスクスケジューラにでも登録しておくと、設定した時間間隔で起動する。
面倒な人の為に、タスクスケジューラの設定を以下に記載する。

タスクスケジューラーの設定方法:
コントロールパネル⇒管理ツール⇒タスクスケジューラと辿る事が出来る。
ダブルクリックしてタスクスケジューラを立ち上げる。

タスクスケジューラ


操作(A)⇒基本タスクの作成⇒基本タスクの作成ウィザードダイアログが開く。

基本タスクの作成ウィザード


名前(A)に処理名を入力、説明(D)に処理概要を入力。⇒次へ(N)

基本タスクの作成ウィザード2


タスクトリガーダイアログで起動する時間間隔を選択。⇒次へ(N)※ここでは毎日(D)をチェック。

基本タスクの作成ウィザード3


毎日ダイアログで開始する日時を設定。⇒次へ(N)

基本タスクの作成ウィザード4


操作ダイアログでプログラムの開始(T)。⇒次へ(N)

基本タスクの作成ウィザード5


プログラムの開始ダイアログで参照ボタンをクリックしてバッチファイルを選択。⇒次へ(N)

基本タスクの作成ウィザード6


要約ダイアログで完了(F)をクリックする。

基本タスクの作成ウィザード7


以上でスケジュールの完了だ。
指定された間隔で自動的にバックアップが実行される。

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