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過去に読んだ書籍を振りかえる

今回は
「季節病カレンダー 文明と死の奇妙な関係」だ。
昭和38年11月30日 第1刷発行。
私の入手した書籍はそれだ。


この本を知る切っ掛けになったのは、「環境先進国江戸」と言う書籍で、季節病と言うことを知ったからだ。
書籍自体の入手がかなり困難な状況だった。
一般的な方法での入手が不可能だったのだ。
昭和38年と言えば1963年、61年も前の本だからだ。
ネットで探したが、直ぐには見つからなかった。
探し出して暫くして、ネットで入手可能なモノが見つかった。
即時、入手を決めて10日ほどで郵送されてきた。
「季節病カレンダー 文明と死の奇妙な関係」という書籍のタイトルから何を想像するだろう?
答えはそのまんまのかれんだーの作成だ。
この本は、居間では当たり前なガンチャート(線表)で季節毎に流行る病や死亡件数を示したカレンダーだ。
この本では、分析作業をセオリー通りに行っている。
当時は現代とは違い、分析をするという人は研究者くらいしか居なかっただろう。
一般の人にも分かり易く、分析のやり方をカレンダーの作成という作業で説明している。
この書籍では、季節病という季節毎の病を明治、大正、昭和初期、戦前、戦後と時代を分けて季節病カレンダーを作成している。
現代の日本では季節病という言葉はあまり使われない。
せいぜい風邪が冬の季節病という位だろう。
季節病には大きく山があったようだ。
夏の季節病と冬の季節病だ。
主に夏の季節病は消化器系の病が多かった。
冬の季節病は老衰、脳卒中、心臓病など老人病と言われるモノが多かった。
しかし、日本が社会的に進歩すると、夏の季節病は冬の季節病に移っていったと言うことになる。
要は社会が進むと季節病は冬に集中すると言うことだ。
そして、季節病カレンダーは世界規模で作成もしてみたようだ。
結論は日本の場合と同じで、後進国には夏の季節病が残り、先進国は季節病は冬に集中するという結論だった。

面白い記述があった。ポリオ(小児麻痺)昭和35年に北海道で大流行。
昭和36年に九州に流行の兆しが見えたので、福岡県、熊本県で生ワクチンの投与を開始した。
全国にⅠⅡⅢ型混合生ワクチンを投与開始。
効果があったとしている。
生ワクチンの輸入を乳児を持つ母親が社会に訴えた。


という事実らしき事を記載している。
ポリオ(小児麻痺)は季節病ではない感染症だ。
ワクチンによって感染と発症を抑えたような内容だ。
私はワクチンは効かないと考えている。
理由は、効果の有無を確認する事ができないからだ。
「季節病カレンダー」は、筆者が集めたデータを筆者が手作業で集計・分析して季節病カレンダーを作成すると言う特徴が有る。
だが、このポリオ(小児麻痺)については、恐らく当時の厚生省のデータをそのまま記載しただけである。
この頃から、ワクチン神話を日本の医療関係者、研究者達にインプリンティング(刷り込み)が行われていたと思えて成らない。

この本での結論は季節病は冬に集約されつつあるのだが、この本で更に面白いことは、「人体の老化現象を早める強い要因は冬の寒さ。」であるとして、地球環境の変化を人工的にを促進させ、地球の気候を温暖化させる事だった。
1950年代は地球を温暖化させる事を真剣に考えていた様だ。
気候は気団と海流の移動で変化すると私は考えているが、正に海流を温め気候を温暖化させる計画が行われていたようだ。
具体的には、
ベーリング海峡にダムを造って北極海を暖かくしようと計画。
ベーリング海峡の最も狭い場所(85㎞)に巨大なダムを建設し、原子力発電所の力で、太平洋の温かい水を北氷洋に送り込んで、第二のメキシコ湾流(暖流)をつくり、北極海の氷を溶かそうとする計画。
これにより、カムチャッカ、シベリアの北東部、アラスカなどの広大な地域の気候が暖かくなる。
日本も冬が無くなる。
1959年に完成したアメリカのセントローレンス海路は、冬の間は凍って使い物にならないが、ベーリング海峡ダムで北極海が暖かくなれば、問題なく解決される。
間宮海峡(タタール海峡)にサハリン(樺太)と大陸を結ぶダムを設けて、日本海のの暖かい水をオホーツク海に流し込む計画もある。
1970年代に実現の見込み。
というものだ。
この計画は実際にどうなったかは、現在の処分かっていない。
環境問題への考え方は、現在と全く逆方向に働いている。
しかし、彼らは気象というモノを良く理解しており、温暖化による人類の繁栄を考えていたようだ。
また、巨大な台風とか洪水については記載されていないが、地下に人間の居住区を作るという考えもあったようだ。
確かに地下に居住区を作れば、温暖化や寒冷化の影響は受けない。
食糧の問題も、現在の科学力であれば充分に賄えるかも知れない。
現代の温暖化を二酸化炭素の原因と騒ぐ人たちは、60年以上も前の人たちよりも、現実を見る目が無いかも知れない。
温暖化は決して悪いことでは無い。
アメリカの次期大統領のトランプ氏は、この事を知っていたはずだ。
二酸化炭素の排出ビジネスに異常な資金をつぎ込む世界の情勢に、待ったを掛けるのが彼、トランプ氏だ。
また、現在の温暖化の原因は二酸化炭素では無く、半世紀前の地球温暖化の為の環境改造事業が関係してイルカの検証も必要に感じた。
温故知新と言うが、過去の文献から現在の間違いを正すことが出来るかも知れない。


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