安倍総理の辞任の先に
こんばんは。今日もお疲れ様です。
世間は、既に次期総理大臣が誰になるかに関心が集中しているようです。
安倍総理ご本人には、治療に専念頂きたいと思いますが、安倍政権7年8か月の総括は、しなければなりません。
私の友人が、安倍総理の辞任について、Facebookに以下の様な趣旨の投稿をしていました。
その7年8か月の在任期間に、安倍総理は平和主義、政府の透明性、報道の自由など日本社会の根幹を破壊してしまった。
安倍総理を民主的な手続きによって辞めさせることができないのは、わが国の民主主義の敗北である。
個別の政策の成功失敗よりも、わが国の民主主義が今後どうなっていくかが、より重要事項です。
もし、日本人の価値観に正しいものとそうでないものがあるとすれば、正しい価値観を持ってる人は、誰も勝者になれません。
そして、勝者になれる者がもし居るとしたら、その人は間違った価値観を持っているか、正しい価値観を持つことを放棄した人です。
ただ、このタイミングで敗北宣言を出すことは、時期尚早です。
安倍総理は、治療に専念するために激務から一時離れるだけであって、別に引退する訳ではないし、むしろ完治すれば一年後か二年後に、再び自民党総裁に復帰する方策を間違いなく画策してくるでしょう。
そのためには、確か現在の自民党の党則も変更しないといけなかったと思いますが、いったん自民党総裁に返り咲けば、桂太郎のように3度総理大臣に就任した事例もありますし、現在でも法令等で規制されてはいません。
法令で規制されてないのですから、自民党の党則を変更するのは、そんなに難しい作業ではないでしょう。
少なくとも、政治家安倍晋三にとっては。
現在の野党政治家には、指導力がないですから支持も集まらないし、次の総理がよっぽどの間違いを連発しない限り自民党政権は続くでしょう。
状況は厳しいけど、民主的手続きによって彼を引きずり下ろすことはまだ可能です。
いや、むしろ、今から準備して、間に合うかどうかでしょう。
そのための準備ができるのか、出来ないのか、少なくとも闘いはあきらめたら負けです。
評論家の八幡和郎さんも、下記の投稿の一番最後で、以下の通り述べています。
議員としての活動を強調していたが、改憲など保守派のリーダーとしての役割に積極的に取り組んでいくということでないか。
そして、その延長線上で、三度目の登板も排除していないように思う。もしかすると、2年くらいしたら、さらにパワーアップして、アベノセイダーズも寄せ付けない3回目の登板というのもあるかもしれないという気になった。
第三次安倍内閣がもし発足してしまうと、状況は今より悪化してしまうと思います。
外交も経済も、今よりももっとのっぴきならない状況に追い込まれている可能性大ですから、また耳ざわりの良いプロパガンダで一般国民を騙していくことでしょう。
自民党内の多数派派閥の力学で成立する安倍政権よりも、以前から主張していますが、小池百合子都知事の総理大臣就任の方が、まだましです。
なお、「まだまし」とは思いますが、それで納得できる訳では決してありません。
わが国の民主主義を、皆で守り通していかなければいけないことは、一寸たりといえども安心できるレベルにはならないでしょう。
いずれにせよ、課題は山積みです。
安倍総理については、以下の最近の私の投稿も、よかったら参照してください。
最後に、今日のタイトルは、旧約聖書の一文、"Lord, teach me to outgrow my madness."からです。
もちろん、大江健三郎の小説のタイトル『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』にも使われています。
では、また明日。